20坪で建つ平屋の間取りとは?静岡県で理想の暮らしを実現させる工夫

ワンフロアで生活が完結する平屋は、静岡県で家づくりを考えている人からも関心を集めています。なかでも20坪ほどのコンパクトな平屋は、夫婦2人の暮らしや、これからの人生を見据えた住まいとして選ばれることが増えてきました。

とはいえ、「20坪でどのくらいの広さになるのか」「必要な部屋が十分に収まるのか」と気になる人は少なくありません。

この記事では、20坪の平屋の広さの目安から、静岡県で実現できる間取りの例、建てるメリットと注意点、限られた面積を広く使うための工夫までを順番に解説します。20坪の平屋の間取りを検討している人は、ぜひ参考にしてください。

【この記事でわかること】

● 20坪の平屋の広さと向いている人

● 静岡県で20坪の平屋を建てるメリットと注意点

● 限られた面積を広く使うための間取りの工夫

20坪の平屋とは?間取りの広さはどれくらい?

「坪」は面積を表す単位で、1坪はおよそ3.3平方メートル(㎡)です。20坪はおよそ66㎡、畳に換算すると約40畳分にあたります。

平屋はすべての部屋が1階に収まるため、この66㎡がそのまま生活空間の広さになります。広さの感覚をつかむには、国が示す面積の目安と比べるのがわかりやすいです。

2021年(令和3年)3月に閣議決定された国土交通省の『住生活基本計画』では、健康で文化的な暮らしに必要な「最低居住面積水準」と、ゆとりある暮らしを想定した「誘導居住面積水準」の2つが示されていました。

なお、2026年3月に閣議決定された現行計画では、いずれの水準も削除されています。

【20坪(約66㎡)と各種の面積目安との比較】

区分

面積

20坪との関係

最低居住面積水準(2人世帯)

30㎡

大きく上回る

一般型誘導居住面積水準(単身者)

55㎡

上回る

一般型誘導居住面積水準(2人世帯)

75㎡

やや下回る

フラット35利用者の注文住宅の平均面積(全国)

118.4㎡

約5割半ば

一般型誘導居住面積水準は、郊外や都市部以外での一戸建て住宅の暮らしを想定した水準です。20坪は、単身者であればゆとりある水準を満たし、2人世帯なら最低限の水準は余裕をもって超える広さといえます。

住宅金融支援機構の『2025年度フラット35利用者調査』によると、注文住宅の住宅面積は全国平均で118.4㎡、静岡県を含む東海圏では121.0㎡でした。20坪はその5割半ばにあたるため、一般的な新築住宅と比べるとかなりコンパクトな部類に入ります。

1〜2人暮らしに適している

20坪の平屋は、1〜2人で暮らす世帯と相性のよい広さです。なぜなら、居室の数を絞ることで、限られた面積をリビング・ダイニング・キッチンに集中して配分できるからです。

3人以上の世帯では、成長に応じた子ども部屋や家族それぞれの荷物を置く場所が必要になり、66㎡では窮屈に感じる場面が出てきます。

一方、1〜2人であれば主寝室と共有スペースがあれば日常はほぼ足ります。前掲のとおり、単身者ならゆとりある暮らしを想定した水準(55㎡)を上回る広さも確保できます。

静岡県の一般世帯における、1世帯あたりの人数は2.54人(令和2年国勢調査)で、2人前後の世帯は決して珍しくありません。家族の人数に対して過不足のない広さを選ぶという考え方は、県内でも十分に現実的な選択肢です。

老後の生活にも適している

20坪の平屋は、これからの暮らしを見据えた住まいとしても向いています。ワンフロアで生活が完結し、階段の上り下りが発生しないためです。

住生活基本計画の住宅性能水準でも、加齢によって身体機能が低下した場合でもそのまま住み続けられるよう、段差の解消や手すりの設置、廊下幅の確保といった配慮が求められています。平屋は、これらの配慮を建物全体に行き渡らせやすい建て方です。

静岡県では、令和5年10月1日現在の65歳以上人口の割合が31.07%でした。子どもの独立後に夫婦2人で暮らす期間が長くなることを考えると、掃除や移動の負担が小さい住まいを早めに選んでおく意味は大きいといえます。

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静岡県で快適な暮らしを!20坪の平屋で実現できる間取り

20坪の平屋では、玄関・水回り・収納で20〜25㎡程度が使われるのが一般的です。残りの40㎡ほどをどう割り振るかで、間取りの性格が決まります。

ここでは、あくまで一般的な例として代表的な2パターンを紹介します。実際の広さは建物の形状や設備の選び方によって変わるため、目安として捉えてください。

【20坪の平屋の間取り例(一般的な目安)】

間取り

向いている世帯

LDKの目安

考え方

1LDK

夫婦2人・シニア世帯

16〜20畳程度

共有スペースにゆとりを持たせる

2LDK

来客や在宅ワークがある世帯

12〜16畳程度

用途の異なる部屋を確保する

1LDK:夫婦2人・シニア世帯がゆとりを重視

1LDKは、主寝室を1室だけ設け、残りをすべてLDKに充てる間取りです。20畳前後のLDKを確保できるため、20坪でも狭さを感じにくい構成になります。

静岡県は北部山岳地帯を除けば温暖な海洋性気候で、冬は乾燥して晴天が多いのが特徴です。南側に大きな窓を取れば、冬の日差しを室内に取り込みやすく、明るく暖かいリビングをつくりやすいです。

庭やウッドデッキとつなげれば、実際の面積以上の広がりも感じられます。

2LDK:来客・在宅ワーク・趣味の部屋を確保

2LDKは、主寝室に加えてもう1室を設ける間取りです。来客用の部屋、在宅ワークのための書斎、趣味の道具を置く部屋など、用途を分けたい場合に向いています。

もう1室を確保する分、LDKは1LDKよりコンパクトになります。使用頻度の低い部屋を独立させるのではなく、引き戸で仕切って普段はLDKとつなげておくといった方法をとると、圧迫感を抑えられます。

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静岡県で20坪の平屋を建てるメリット

コンパクトな平屋には、面積の小ささを補って余りある利点があります。

ここでは代表的な3点を解説します。

  • 家事動線が効率的になる
  • ワンフロアで生活の利便性が向上する
  • 建築コストを抑えやすい

家事動線が効率的になる

平屋は、洗濯や掃除にともなう上下移動がなくなります。洗濯機のある洗面脱衣室から物干し場まで階段を使わずに移動でき、洗濯物を運ぶ負担が軽くなります。

20坪の限られた面積では、キッチン・洗面脱衣室・浴室といった水回りが自然と近くに集まります。調理をしながら洗濯を進めるといった同時進行がしやすく、家事にかかる時間そのものを短くしやすい間取りです。

ワンフロアで生活の利便性が向上する

生活に必要な空間がすべて同じ階にあるため、家のどこにいても家族の気配が伝わります。小さな子どもや高齢の家族がいる世帯では、様子を確認しやすい点も安心材料です。

将来的に手すりを追加したり、段差をなくしたりといった改修を行う場合も、平屋なら工事の範囲が1階に限られます。

長く住み続けることを前提にした住まいづくりと相性のよい建て方です。

建築コストを抑えやすい

延べ床面積が小さくなれば、使用する建材や設備の量も減るため、建物にかかる費用は抑えやすくなります。

『2025年度フラット35利用者調査』では、東海圏の注文住宅の建設費は平均4,348.8万円(住宅面積121.0㎡)でした。20坪はこの5割半ばの面積にあたるため、面積を絞る効果は小さくありません。

【あわせて知っておきたい】坪単価の見方

平屋は、同じ延べ床面積の2階建てと比べて基礎と屋根の面積が大きくなるため、1坪あたりの単価は上がりやすいとされています。総額は面積で決まる一方、坪単価だけを見ると割高に感じられることがあります。比べるときは坪単価ではなく、同じ条件で出した総額同士で確認するのが確実です。

静岡県で20坪の平屋を建てるデメリット・注意点

一方、20坪の平屋は面積が限られるからこそ注意しておきたい点もあります。

事前に把握しておけば、設計の段階で対策できる可能性があります。

  • 収納スペースが不足しがちになる
  • 断熱仕様や窓の設計によっては外気の影響を受ける

収納スペースが不足しがちになる

2階建てなら階段下や2階ホールなどに収納を確保できますが、平屋には余りの空間がありません。居室を優先すると収納が後回しになり、住み始めてから物があふれる事態になりがちです。

収納を計画する際は、次の点を確認しておきましょう。

  • しまう物の量を、現在の住まいを基準に洗い出す
  • 季節物や大型の物を置く場所を、居室とは別に確保する
  • 玄関・洗面室・寝室など、使う場所の近くに分散させる
  • 将来増える物(趣味の道具、介護用品など)の余白を見込む

断熱仕様や窓の設計によっては外気の影響を受ける

平屋は、延べ床面積に対する屋根の面積が2階建てより大きくなります。その分、夏の日差しの熱が室内に伝わりやすく、断熱の仕様によっては室温が上がりやすくなります。

静岡県の月平均気温の平年値は16.5度と温暖ですが、夏の暑さへの備えは欠かせません。屋根や天井の断熱をしっかり確保したうえで、軒や庇で夏の日差しを抑え、冬は日差しを取り込むといった窓の設計が有効です。

なお、2025年4月以降に工事に着手する新築住宅は、原則としてすべて省エネ基準への適合が義務づけられました。断熱性能の下限は法律で担保されるようになったため、これからは「基準を満たしているか」ではなく「どこまで上乗せするか」を検討する段階に入っています。

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静岡県で20坪の平屋を建てる際の間取りの工夫

20坪の平屋は、工夫次第で体感の広さが大きく変わります。ここでは、設計段階で取り入れやすい以下3つの方法を紹介します。

  • 勾配天井や吹き抜けで開放感を演出する
  • 廊下を削減して回遊性を高める
  • デッドスペースを有効活用する

勾配天井や吹き抜けで開放感を演出する

平屋は上に階がないため、屋根の形状に沿って天井を斜めに立ち上げる「勾配天井」をつくれます。

天井が高くなるだけで、床面積が同じでも空間の広がり方は大きく変わります。さらに、天井近くの高い位置に窓を設ければ、隣家が近い敷地でも視線を気にせず光を取り込めます。

冬に晴天の日が多い静岡県の気候は、こうした採光の工夫と相性が重要です。

廊下を削減して回遊性を高める

廊下は移動のためだけに使われ、生活の場としては活用しにくい空間です。20坪では、廊下を1〜2畳減らすだけでも居室に回せる面積が生まれます。

LDKを中心に据え、そこから各部屋へ直接つながる配置にすると、廊下をほとんど設けずに済みます。キッチンから洗面脱衣室、寝室へとぐるりと回れる動線にしておくと、行き止まりがなくなり、実際の移動距離も短くなります。

デッドスペースを有効活用する

屋根の勾配によって生まれる小屋裏の空間は、収納として活用できます。いわゆるロフトや小屋裏収納で、平屋の収納不足を補う有力な手段です。

【用語解説】ロフト・小屋裏収納の面積の扱い

小屋裏などの余った空間に設ける物置は、最高の内法高さ(内側で測った高さ)が1.4m以下で、その存する階の床面積の2分の1未満であれば、階として扱わず床面積にも算入しない取扱いとされています。ただし、はしごを固定できるかどうかや窓の設置など、細かな運用は自治体ごとに定められています。計画の際は、施工会社を通じて建築地の基準を確認しておきましょう。

このほか、壁の厚みを利用したニッチ(壁のくぼみ)、床下収納、造り付けの家具なども、面積を増やさずに使い勝手を高める工夫として有効です。

【施工事例】静岡県で20坪の平屋を建てるならTATTA!

コンパクトな平屋は、限られた面積のなかで優先順位をどう決めるかが仕上がりを左右します。実際の住まいを見て、広さの感覚や工夫の効果を確かめておくと判断しやすくなります。

TATTA!の商品は、静岡・神奈川・愛知・岐阜で住まいづくりを手がける完全自由設計の注文住宅です。ここでは、静岡県の平屋の施工事例を2つ紹介します。

  • 収納たっぷり!使い勝手の良い平屋
  • 将来を見据えた「コンパクト」な生活に向けて

収納たっぷり!使い勝手の良い平屋

※出典:収納たっぷり!使い勝手の良い平屋|TATTA!

間取り

2LDK+ロフト

施工面積

61.27㎡

敷地

157.58㎡

構造

在来工法

所在地

静岡県藤枝市

藤枝店が手がけた3LDK+Sの平屋で、造作棚とWICを備えた収納力の高いLDKが魅力です。建具や家具の色合いを揃え、家族が集まる落ち着いた空間に仕上げています。

リビングを見渡せる対面キッチンは、調理中も家族の様子を確認できる配置です。洗面脱衣室に隣接したランドリールームは室内干しに対応し、忙しい毎日の家事を助けます。

3帖のWICや随所の造作棚で居室をすっきり保てる点は、収納力を重視した平屋ならではの工夫です。

将来を見据えた「コンパクト」な生活に向けて

※出典:将来を見据えた「コンパクト」な生活に向けて|TATTA!

間取り

3LDK+S

施工面積

88.39㎡

敷地

315.95㎡

構造

在来工法

夫婦2人でのこれからの暮らしを考え、コンパクトな平屋を希望されたご家族の住まいです。勾配天井とシーリングファン、飾り梁を組み合わせたLDKに、一段上がった畳の小上がりが続きます。

小上がりは、来客時の応接や洗濯物をたたむ場所、少し横になりたいときの居場所として使い分けられます。部屋を増やさずに用途を増やす発想は、20坪の平屋づくりでも取り入れやすい考え方です。

静岡県で20坪の平屋の間取りを納得して決めるためには

20坪(約66㎡)の平屋は、1〜2人の暮らしや、これからの生活を見据えた住まいとして現実的な選択肢です。家事動線が短くまとまり、ワンフロアで生活が完結し、面積を絞ることで建物にかかる費用も抑えやすくなります。

一方、収納が不足しやすい点や、屋根面積の割合が大きい分だけ外気の影響を受けやすい点には注意が必要です。勾配天井や高い位置の窓で開放感をつくり、廊下を減らして居室に面積を回し、小屋裏やニッチといった余白を収納に変えるなどの工夫の積み重ねが、体感の広さを大きく左右します。

温暖な気候で冬に晴天が多い静岡県では、日差しの取り込み方を含めた窓の計画が住み心地に直結します。断熱や耐震といった性能面とあわせて、実際の建物で確かめておくと納得感が高いです。

TATTA!では、2020年省エネ基準に対応した高気密・高断熱の仕様や、耐震・耐久への取り組みを標準としています。図面や数値だけではわかりにくい広さの感覚は、モデルハウスで体感するのがおすすめです。間取りや資金計画のご相談もあわせて可能ですので、まずは来店予約からお気軽にご相談ください。

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参考文献

注文住宅コラム記事一覧