ランドリールームの失敗例7選!後悔しないためのポイントも詳しく解説

ランドリールームの失敗例7選!後悔しないためのポイントも詳しく解説

この記事では、ランドリールームの失敗例を解説していきます。

 

毎日の洗濯はラクな作業とはいないため、ランドリールームを設計する人は少なくありません。しかし、造ってみたものの「思ったほど役に立たなかった」など残念な意見も聞かれます。

これらは、必ずしもランドリールームに原因があるわけではなく、設計の仕方に問題が生じているケースもゼロではありません。

 

そこで本記事では、ランドリールームの失敗例だけではなく、後悔しないためのポイントも解説します。ランドリールームを検討している人は、ぜひ最後までお付き合いください。

この記事でわかること

●  ランドリールームとは?

●  ランドリールームの失敗例7選

●  ランドリールームで後悔しないためのポイント

●  ランドリールームの建築実例

そもそもランドリールームとは?

 

ランドリールームとは、洗濯に関する工程が一箇所で完結する部屋を指します。

具体的には、以下5つの作業を実行することが可能です。

  • 洗濯する
  • 干す
  • 取り込む
  • アイロンがけする
  • たたむ

1部屋で完結できるので、一般的な室内と比べて家事の効率が上がります。

 

ランドリールームの失敗例7選

あると便利なランドリールームですが、実際に活用した際に、以下のような後悔が生じるケースもゼロではありません。

  • スペースが狭くて使い勝手が悪かった
  • 家事動線が悪くて使いにくかった
  • 洗濯物が乾かなかった
  • 物干しの配置が悪かった
  • 作業台は不要だった
  • 洗面台は別に設置すればよかった
  • コンセントが少なかった

ここでは、実際にランドリールームを設計した人がどのような点を後悔しているのかについて、7つの失敗例を紹介します。

 

スペースが狭くて使い勝手が悪かった

ランドリールームのスペースが狭くて、使い勝手が悪かったなどの失敗があります。

ストレスなく洗濯をこなすには、2〜3畳の広さが必要です。脱衣所とランドリースペースを兼用すると、十分なスペースが確保できないため、スムーズに洗濯が進みません。

この原因は、主に以下の点が挙げられます。

  • 洗濯物を干すスペースが足りない
  • 結局別の部屋でアイロン掛けする
  • たたむスペースがない
  • タオルやバスマット、下着などを収納するスペースがない

スペースを確保することがベストですが、どうしても困難な場合は浴室に干すなどの工夫が必要です。

 

家事動線が悪くて使いにくかった

家事動線が悪く、ランドリールームが使いにくくなってしまうこともあります。

ランドリールームを造る場合、まずは同類の水回りとの家事動線を考える必要があります。ランドリールームから洗面所や脱衣所、浴室への動線が確保できれば家事効率が高まります。

 

次に、水回りとキッチン、リビングとの動線などもチェックしましょう。

料理をしながら洗濯機を回したり、乾燥機をかけたりすることは日常生活で頻繁に起こります。

家事は毎日行うことであるため、後々ストレスを抱えることがないように、前もって計画してください。

 

洗濯物が乾かなかった

ランドリールームは室内干しが基本のため、ランドリールームの位置や窓の有無によって洗濯物が思ったほど乾かないことがあります。

また、換気機能が不十分だと、湿気が増えてカビに悩まされかねません。

ランドリールームをどの場所に配置するかを考えた上で、日当たりや窓の設置も検討しましょう。

 

物干し(ホスクリーン)の配置が悪かった

物干しの位置を考えず、設置してしまうと以下のような不都合が生じます。

  • 洗濯物が邪魔で通行しにくい
  • 洗濯物同士が干渉して干しづらい
  • 開戸の場合にドアと洗濯物が干渉する
  • ホスクリーンに伸縮機能がついていないと、物干しの位置が高くて洗濯物が干せない

物干しの位置も、事前に使い勝手を考えて計画しましょう。

 

作業台は不要だった

作業台は場所や大きさが固定されると、思いのほか活用しにくい場合があります。

アイロンをかけるときや衣服をたたむとき、作業したい高さやスペースは人それぞれのため、結局使わなくなる事態も起きかねません。

作業台の設置を計画する場合は、何をメインとして活用するのかや、本当に必要かなど検討を重ねましょう。

 

洗面所は別に設置すればよかった

「ランドリースペースと洗面所を分ければよかった」と後悔する事例もあります。

スペースを確保するために、ランドリースペースと洗面所を兼用するケースも少なくありません。実際に活用してみると、以下のような後悔の声が上がります。

  • 洗面所に湿気がこもる
  • 洗面所が狭くなる
  • 見た目がよくない

できれば、洗面所や脱衣所とは扉1枚でもセパレートできるように計画してみてください。

 

コンセントが少なかった

ランドリールームは電化製品を置く機会が多いため、コンセントが不足したりタコ足配線になって延長コードが邪魔になったりなどの後悔があります。

洗濯機や乾燥機、アイロンなどに加えて、のちにエアコン、除湿機、サーキュレーターなども必要になる可能性があります。

自分の使い方に照らし合わせ、コンセントの数や位置を検討しましょう。

 

ランドリールームで後悔・失敗しないためのポイント7選

ここでは、ランドリールームを造るためのポイントを7つに絞って解説します。

  • 湿気対策を怠らない
  • 間取りやレイアウトを考える
  • 床材や壁材選びに注意する
  • 収納スペースを適切に確保する
  • 高さ調節が可能な物干し(ホスクリーン)を選ぶ
  • 必要であれば乾燥機を設置する
  • 作業台の有無は状況に応じて判断する

以下のポイントを押さえ、後悔しないランドリールームを実現しましょう。

 

湿気対策を怠らない

ランドリールームの湿気対策を考えるときは、以下の手順を踏みましょう。

<STEP1>

配置計画の際に、ランドリールームを南側に配置できないか検討する。

<STEP2>

窓の設置を検討する。

<STEP3>

24時間換気システム、除湿機、エアコン、サーキュレーターを検討する。

 

ランドリールームが南側にレイアウトできて、窓も設置できれば上記の対応は不要です。

一方で、やむなく北側や西側で、窓も取り付けられない場合などは対応を検討しましょう。

 

間取りやレイアウトを考える

前述の通り、湿気対策を考えてもランドリールームはなるべく南側にレイアウトしましょう。

間取りを考える際は、洗面所や脱衣所・浴室との連結、生活動線を考慮した上で計画しましょう。

 

床材や壁材選びに注意する

ランドリールームの床材は、水回りに適した耐水性の高いクッションフロアにしましょう。

汚れが目立たないように、グレー系やアースカラーの配色をおすすめします。壁材も耐水性のことを考慮すると、ビニール系のクロスがよいでしょう。

布製の場合、湿気にも弱くカビも生えやすいので推奨できません。こちらは、ランドリールームを明るく演出するために白系やベージュの配色がおすすめです。

 

収納スペースを適切に確保する

洗濯物の乾燥が終わって収納するときに、その場で収納できるスペースを確保しましょう。

特に、脱衣所や浴室が収納に隣接している場合、タオルや下着類も収納できるスペースがあればアクセスが良く便利です。

逆に収納がないと、その都度別の部屋に行かねばならず手間がかかります。したがって、計画の段階でランドリールーム内に収納の設計を検討しましょう。

 

高さ調節が可能な物干し(ホスクリーン)を選ぶ

ホスクリーンは、活用する人の身長に合わせて高さ調節ができるように、伸縮機能付きのものを選びましょう。

標準的な伸縮機能付きホスクリーンにおける、3段階調節の長さは以下の通りです。

  • 最短:天井から物干しホールまでの長さ46cm
  • 標準:天井から物干しホールまでの長さ55cm
  • 最長:天井から物干しホールまでの長さ64cm

天井の高さが2m50cmだとすると、ホールに通した物干し竿が標準で1m95cm、最長で1m86cmの高さになります。

さらに高さを調整したい場合は、ホスクリーンのショートサイズやロングサイズも選択肢といえるため、使いやすいサイズを選んでください。

 

必要であれば乾燥機を設置する

ランドリールームが南側に配置できない場合や、窓も計画できない場合は乾燥機の設置も検討しましょう。乾燥機があれば湿気対策にもなるため、カビの心配もありません。

 

作業台の有無は状況に応じて判断する

作業台を固定したために、使い勝手が悪くなるケースもあるので、自分にとって本当に必要かどうか状況に応じて検討しましょう。

アイロン掛けを座って行いたい人にとって、むしろ作業台は邪魔になる可能性もあります。

 

ランドリールームの建築実例

ここからは、TATTA!が提案するランドリールームの施工実例を紹介します。

  • 日当たり良好でゆったりくつろげる家
  • スタイリッシュで家事動線も抜群の家

なお、上記は神奈川県の秦野市と愛知県の豊川市での建築実例となり、いずれもランドリールームを設計したケースです。

実例を参考に、ランドリールームについて理解を深めていきましょう。

 

日当たり良好でゆったりくつろげる家

※出展:秦野市 日当たり良好でゆったりくつろげる家|建築事例|浜松で注文住宅ならTATTA!|神奈川・岐阜・愛知でもワンプライス×注文住宅

 

掃き出し窓の設置によって、ランドリールームから外部への出入りが可能です。下着類などは部屋干しができる一方、それ以外の洗濯物は外部で天日干しができるため便利です。

これだけの開口部があれば換気量も十分に確保できるため、湿気やカビ対策に悩まされることもないでしょう。

 

ホスクリーンも物干し竿が、床から1.8m程度の高さになるよう調節されています。横幅の長い作業棚は、立つ・座るどちらのスタイルでも作業できて使いやすい造りです。

アイロン掛けが終わったら、すぐに隣でたたむ作業ができる点も魅力の1つといえるでしょう。

 

スタイリッシュで家事動線も抜群の家

※出典:豊川市 スタイリッシュで家事動線も抜群のお家|建築事例|浜松で注文住宅ならTATTA!|神奈川・岐阜・愛知でもワンプライス×注文住宅

 

洗濯動線が確保された、理想的な間取りになっています。

作業台の上にレイアウトされた物干しは、高さが調整されていて、洗濯物が通行を妨げません。

物干しの上に棚を設けることで、洗剤などを置くスペースを確保しています。

 

また、作業台の下にはタオルや下着類を十分に収納できるチェストが設置されています。窓が設置されているため、換気できる上に十分な採光が確保できて、カビが生える心配もありません。

全体の色調を白系で統一し、クリーンで清潔な空間の演出に成功しています。

 

さらに、天井下にはコンセントが設置されており、将来エアコンを取り付けたい場合も、無駄な配線のないすっきりとしたイメージを保てるでしょう。

 

ランドリールームの失敗に関するよくある質問

最後に、ランドリールームの失敗に関するよくある質問をまとめました。

  • ランドリールームで洗濯物が乾かないときの対処法は?
  • ランドリールームが2畳の場合レイアウトはどうする?
  • ランドリールームは北側の方角でも問題ない?

順番に回答していきます。

 

ランドリールームで洗濯物が乾かないときの対処法は?

ランドリールームで洗濯物が乾かないときは、以下の3点を試してみましょう。

  • 洗濯物を干している間、ランドリールームの扉を開放する
  • 除湿機やサーキュレーターを利用する
  • 乾燥機を設置する

乾燥機を設置すれば、湿気やカビ対策にもなります。ただし、ランニングコストも上がることをあらかじめ把握しておきましょう。

 

ランドリールームが2畳の場合レイアウトはどうする?

ランドリールームが2畳の場合は、まず備え付けの作業台やSKシンクなどは設置しないようにしましょう。

アイロン掛けや衣服をたたむ場合は、折りたたみ式のテーブルで対応できます。また、SKシンクは洗面台で代用できます。

洗濯物の乾燥を優先して、物干しの位置や高さを検討しましょう。

 

ランドリールームは北側の方角でも問題ない?

換気対策やカビ対策ができれば、一般的には問題ありません。

窓の設置は効果的ですが、設置できない場合でも24時間換気や除湿機、サーキュレーターを利用すれば対策は可能です。

 

ランドリールームで後悔しないためには失敗事例を押さえよう

本記事で解説したように、ランドリールームが便利であることは間違いありません。

ただし、設計の仕方を間違えると、洗濯物が乾かないなどのリスクがあります。後悔しないためには、自分の優先順位を立てて計画しましょう。

 

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家づくり相談会|浜松で注文住宅ならTATTA!|神奈川・岐阜・愛知でもワンプライス×注文住宅

 

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