静岡市で平屋の注文住宅を建てるには?費用相場やメリットも解説

静岡市で平屋の注文住宅を建てるには?費用相場やメリットも解説

この記事では、静岡市における平屋の注文住宅について解説します。

静岡市は温暖な気候で比較的過ごしやすく、ほどよい都市機能と自然が調和している魅力的なエリアです。2025年現在、静岡市に限らず子育て世帯からシニア世代まで、幅広い層から平屋の注文住宅が注目を集めています。

「階段のないフラットな暮らしに憧れる」「地震が多い傾向にある地域だからこそ、安全な家に住みたい」と考えている人は少なくありません。

一方、やはり気になるのは「静岡市の限られた土地で平屋が建つのか?」「坪単価や総額はいくらになるのか?」といった、現実的な費用や土地の問題でしょう。

この記事では、静岡市で平屋を建てるための費用相場や、具体的なメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。

憧れの平屋暮らしを実現するために、知っておくべきポイントを見ていきましょう。

※この記事で紹介する数値は、あくまで一般的な情報を基にしたものであり、TATTA!の販売価格を示すものではありません

【この記事でわかること】

● 静岡市で平屋の注文住宅を建てるときの費用相場

● 静岡市で平屋の注文住宅を建てるメリット・デメリット

● 静岡市で快適な平屋の注文住宅を実現させるポイント

● 静岡市で平屋の注文住宅を建てる際に予算オーバーを防ぐには

静岡市で平屋の注文住宅を建てるときの費用相場

ここでは、静岡市で平屋の注文住宅を建てるときの費用相場を解説します。

  • 土地価格の相場
  • 建築費用の相場
  • 建物構造別の費用相場
  • 間取り別の費用相場
  • 人気エリア別の費用相場

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土地価格の相場

以下のとおり、静岡県の3都市を比較すると静岡市の平均坪単価が際立っています。

市区町村

地価平均/m2

坪単価平均/坪

静岡市

17万4,681円

57万7,457円

浜松市

8万4,296円

27万8,664円

焼津市

5万258円

16万6,144円

※参考:静岡県の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ・坪単価ランキング

これらを比較すると浜松市の2倍、焼津市の3.5倍近い価格差があり、一定の坪数を確保するには土地だけで3,000万円近い予算が必要になります。

対照的に、浜松市は土地値が落ち着いており、広い敷地を確保しやすいため平屋文化が根付いています。

焼津市(坪約17万円)は、静岡市のベッドタウンでありながら圧倒的に割安な傾向にあります。土地代を大幅に抑えられる分、建物にお金をかけた理想の平屋を実現しやすく、コスパ重視の人にとって最有力候補となるでしょう。

建築費用の相場

平屋単体の統計は公的データで一般的に公表されていないため、「静岡県で注文住宅を建てた人の平均データ」から、平屋の建築費用を導いていきます。

フラット35の利用者調査によると、静岡県の平均建設費「3,684万円(約33.5坪)」を基準に静岡市で平屋を建てる場合、目安は3,500万〜3,800万円(30坪想定)となりました。

静岡県の建築費用

静岡市の平屋の建築費用

3,684万円

3,800万円前後

※参考:フラット35利用者調査(地域別都道府県別主要指標)|住宅金融支援機構

平屋は、基礎や屋根面積が広いため坪単価が1.1〜1.2倍と割高になりますが、階段不要などのメリットを活かし30坪程度に抑えることで、平均額に近づけることも可能です。

ただし、静岡市街地は「準防火地域」による窓ガラスのグレードアップや、駿河区・清水区での地盤改良費などの追加コストが発生しがちです。

予算内で収めるには、27〜28坪へのサイズ調整や、地盤の良いエリア選定が重要なカギとなります。

建物構造別の費用相場

次に、建物構造別の費用相場を見ていきましょう。

たとえば、令和5年 新築建物課税標準価格』を基に、静岡市で30坪の平屋を建てる費用相場を算出すると以下のとおりです。

建物構造

㎡単価

坪単価

平屋30坪の価格

木造

20.4万円

約67.5万円

約2,330万円

鉄骨造

28.1万円

約92.9万円

約3,205万円

RC造

31.4万円

約103.9万円

約3,585万円

SRC造

36.7万円

約121.2万円

約4,180万円

※課税標準価格を基にした目安であり、実際の建築費とは差が生じる場合がある

※参考:令和5年 新築建物課税標準価格

建物本体価格の目安は、木造で約2,330万円、鉄骨造で約3,205万円となりました。

平屋は基礎や屋根面積が広いため、2階建てより坪単価が割高になる傾向にあります。付帯工事や諸経費を加えると、木造でも建物総額は約2,800万円〜3,000万円が必要です。

間取り別の費用相場

平屋は階段がないため、2階建てよりも廊下を減らしやすく、コンパクトな面積で豊かな暮らしを実現できます。以下は間取り別の目安です。

間取り

延床面積の目安

建物総額の目安

2LDK

20〜25坪

2,200万〜2,600万円

3LDK

27〜31坪

2,800万〜3,200万円

4LDK

33〜38坪

3,400万〜3,900万円

※算出基準:令和5年度の公的データに基づく木造単価に、設備グレードや静岡市の地域特性を加味した概算総額(土地代は含まない)

※参考:令和5年 新築建物課税標準価格

人気エリア別の費用相場

静岡市は地価が高く、55坪で総額5,500万円を超えるケースもあります。

以下は、エリア別の費用相場です。

エリア

土地坪単価

土地価格目安(55坪)

総予算目安

静岡市

45万〜60万円

2,400万〜3,300万円

5,400万〜6,300万円

浜松市

30万〜40万円

1,650万〜2,200万円

4,650万〜5,200万円

焼津市

18万〜25万円

1,000万〜1,350万円

4,000万〜4,350万円

※参考1:静岡県の土地価格相場・公示地価・基準地価マップ・坪単価ランキング

※参考2:フラット35利用者調査(地域別都道府県別主要指標)|住宅金融支援機構

浜松市は平地が多く、総額5,000万円前後でゆとりのある平屋が実現可能で、さらにコストパフォーマンスを重視するなら、焼津市も狙い目といえるでしょう。

静岡市で平屋の注文住宅を建てるメリット・デメリット

ここからは、静岡市で平屋の注文住宅を建てるメリット・デメリットを解説します。

  • 静岡県で平屋を建てるメリット
  • 静岡県で平屋を建てるデメリット

静岡県で平屋を建てるメリット

静岡県で平屋を建てるメリットは、主に以下のとおりです。

  • 地震に強い構造で安心感がある
  • 全国トップクラスの日照時間を活かせる
  • 階段がなく、老後まで安心して暮らせる
  • 家族のコミュニケーションが取りやすい

平屋を選ぶ大きなメリットは、地震への強さです。重心が低く、上層階の重みがない平屋は構造的に安定しており、防災意識の高い静岡県民にとって大きな安心材料となります。

また、静岡県は日照時間が全国トップクラスです。屋根面積が広い平屋は、大容量の太陽光パネルを搭載しやすく、光熱費を抑えたエコな暮らしと相性が抜群です。

さらに、階段のないワンフロアの生活は家事動線が短く、老後にリフォームなしで住み続けられることが多いので、長く暮らすためにも非常に合理的です。

※参考:太陽の都 静岡県|統計センターしずおか

静岡県で平屋を建てるデメリット

静岡県で平屋を建てるデメリットは、主に以下のとおりです。

  • 広い土地が必要で、土地取得費が高くなる
  • 水害時に垂直避難ができない
  • 住宅密集地では日当たりと風通しの確保が難しい
  • 防犯面・プライバシーへの配慮が必要になる

静岡県で平屋を建てる主なデメリットは、土地コストと水害リスクです。地価が高い傾向にある静岡市では、平屋に必要な50坪以上の土地を確保しようとすると、土地代だけで予算を圧迫する可能性があります。

また、静岡市内には巴川流域など浸水リスクのあるエリアも点在しています。平屋は床上浸水した際に2階へ逃げることができないため、ハザードマップの確認が必須です。

【あわせて読みたい】

平屋のメリットとは?人気の理由やデメリット、2階建てとの比較も紹介

静岡市で快適な平屋の注文住宅を実現するポイント

静岡市で快適な平屋の注文住宅を実現するためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 回遊動線のある間取りを意識する
  • 開放感のある間取りを意識する
  • 自然が感じられる設計を意識する
  • 趣味スペースを確保する
  • 将来に備えたバリアフリー設計を取り入れる

回遊動線のある間取りを意識する

静岡市は年間を通じて温暖ですが、夏は湿度が高くなりやすい傾向にあります。

行き止まりのない回遊動線を取り入れることは、家事効率を上げるだけでなく、家中の風通しを良くして湿気を溜めないためにも効果的です。

キッチンを中心に、水回りや収納をぐるりと回れる配置にすれば、忙しい共働き世帯でもストレスフリーに暮らせます。

開放感のある間取りを意識する

静岡県は、全国トップクラスの日照時間を誇ります。恵まれた陽光を最大限に取り込むため、平屋特有の屋根形状を活かした勾配天井や高窓などを採用するのがおすすめです。

縦方向の広がりを持たせることで、実際の床面積以上の広さと、明るく開放的なリビングが実現します。

自然が感じられる設計を意識する

温暖で冬でも過ごしやすい静岡市では、リビングと庭をフラットに繋ぐウッドデッキやタイルテラスが非常に有効です。

窓を開け放てばセカンドリビングとして使え、BBQや夕涼みなど、内と外が一体になった暮らしを楽しめます。

他の選択肢として、富士山や静岡の山並みを取り入れる窓配置もおすすめです。

趣味スペースを確保する

海・山・川が近く、キャンプや釣りなどのアウトドア趣味を持つ人が多いのも静岡エリアの特徴です。玄関直結の土間収納や、ビルトインガレージを広めに確保するのも有効です。

汚れた道具をそのまま持ち込めたり、メンテナンスができたりと、豊かな趣味時間をサポートしてくれるでしょう。

将来に備えたバリアフリー設計を取り入れる

平屋を建てるメリットの1つとして、階段がないことが挙げられますが、さらに一歩進めて廊下幅を少し広げる、引き戸を多用するなどの工夫を凝らすのもおすすめです。

健康寿命の長い静岡県だからこそ、30年後、40年後もリフォームなしで安心して住み続けられる「終の棲家」としての視点が重要です。

静岡市で平屋の注文住宅を建てる際に予算オーバーを防ぐには

静岡市で平屋の注文住宅を建てる際には、予算オーバーにも注意が必要です。

  • 設備と建材のグレードを下げる
  • 凹凸の少ないシンプルな間取りを意識する
  • なるべく水回りを1箇所にまとめる
  • 補助金制度を有効活用する

設備と建材のグレードを下げる

家族が長い時間を過ごすリビングや、家の顔となる玄関にはこだわり、来客の目に触れない寝室や子ども部屋、納戸の内装はスタンダードなグレードに抑えるのがポイントです。

キッチンや浴室などの設備も、その機能が本当に必要かどうかを見極めましょう。

たとえば、食洗機は深型にして水栓のセンサー機能は省くなど、自分たちのライフスタイルにあわせて厳選することで、満足度を下げずに数十万円単位の減額が可能になります。

凹凸の少ないシンプルな間取りを意識する

家の形状は、複雑であればあるほど外壁や屋根の面積が増え、材料費と施工費が嵩みます。

コの字型やL字型の平屋は魅力的ですが、予算オーバーを防ぐなら建物の形はシンプルな長方形や正方形に近づけるのが効果的です。

形状をシンプルにすることは、耐震性を高める上でも有利に働きます。構造コストを抑えた分で、大きな窓を設けたりウッドデッキを設置したりすれば、シンプルな形状でも十分に開放感や自然とのつながりを感じられる設計が可能です。

なるべく水回りを1箇所にまとめる

キッチン、浴室、洗面所、トイレなどの水回りを1箇所に配置するのも選択肢の1つです。

配管の距離が短くなり、工事費や材料費を直接的にカットできる可能性があります。

また、給湯器からの距離が縮まることで、お湯が出るまでの時間が短縮され、入居後のガス・電気代の節約にもつながります。

水回りをまとめることは、前述した家事動線の効率化とも非常に相性が良く、コストダウンと暮らしやすさの両方を同時に叶えるテクニックです。

補助金制度を有効活用する

静岡市で平屋を建てるなら、国と自治体の補助金も有効活用しましょう。

たとえば、国や自治体では以下のような制度があります。

制度名

実施主体

主な条件

補助金額

子育てエコホーム支援事業

・18歳未満の子がいる世帯

・夫婦のどちらかが39歳以下

・長期優良住宅またはZEH住宅

40万円〜100万円

住んでよし しずおか木の家推進事業

静岡県

・構造材に「しずおか優良木材」などを一定以上使用

最大30万円

オクシズ材活用促進事業補助金

静岡市 など

・市内の「オクシズ(中山間地域)」などの木材を使用

14万円〜50万円

※補助金制度は募集人数や期間によって終了となる場合があります

国が実施する「子育てエコホーム支援事業」に加え、静岡エリア独自の「オクシズ材活用促進事業補助金」や、「住んでよし しずおか木の家推進事業」などが挙げられます。

 

静岡は林業が盛んなため、地元産の柱や土台を使うことで数十万円の補助が出るケースがあります。

これらの制度は年度ごとに予算枠や期限があるため、早い段階で住宅会社に相談し、申請漏れがないように計画を進めましょう。

※参考1:子育てエコホーム支援事業

※参考2:オクシズ材活用促進事業補助金

※参考3:住んでよし しずおか木の家推進事業

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静岡市で平屋の注文住宅を建てるならTATTA!

静岡市で平屋の注文住宅を建てる際の、費用相場やメリットなどについて解説しました。

静岡市での平屋づくり成功の秘訣は、土地選びと無駄のない設計のバランスにあります。地価が高い傾向にある静岡市だからこそ、建物だけにこだわらず、広い視野での計画や工夫が重要です。

 

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