平屋の勾配天井とは?メリット・デメリットや後悔しないためのポイント

この記事では、平屋の勾配天井について解説します。
勾配天井とは、屋根の勾配に合わせて斜めに造られている天井のことです。平坦な天井とは異なり、勾配を活かしてロフトや高窓を設置できます。
家のデザイン性が高まる一方、施工費やメンテナンスなどの面で注意が必要です。この記事では、勾配天井のメリットやデメリットについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
【この記事でわかること】
●そもそも勾配天井とは?
●平屋に勾配天井を設計するメリット
●平屋に勾配天井を設計するデメリット
●平屋の勾配天井で後悔しないためのポイント
●平屋に勾配天井を取り入れた実例
そもそも勾配天井とは?
勾配天井とは、傾斜をもたせたデザインの天井です。
平坦な天井とは異なり、屋根の形状に合わせて天井が斜めに造られています。斜めのデザインによって、平坦な天井よりも高く、空間に開放感をもたらすでしょう。
また、高窓を設置すると自然光が部屋全体に行き渡りやすく、室内を明るい状態に保てます。
平屋の平均的な天井高
平屋の平均的な天井高は、一般的に2.4〜2.5m程度とされています。 建築基準法では居室の天井高を2.1m以上と定めていますが、実際の住宅はこれより高めに設定されることが一般的です。
また、リビングなどの共有スペースでは、天井高を2.7〜3.0mに設定することで、より一層開放感を実現できます。
天井を高くすると建築コストや冷暖房効率に影響が出るおそれがあるため、全体のバランスを考慮して決める必要があるでしょう。
平屋に勾配天井を設計するメリット
ここでは、平屋に勾配天井を設計するメリットについて解説します。
- 開放感が高まる
- 生活空間が広がる
- デザインの幅が広がる
- 採光性・通気性に優れている
開放感が高まる
平屋に勾配天井を取り入れると、部屋の開放感が高まります。勾配天井は斜めに造られていて、一般的な天井よりも圧迫感を抑えられます。
リビングやダイニングなどの家族が集まる場所では、圧迫感を抑えることでゆったりとした居心地の良い空間を実現できるでしょう。
生活空間が広がる
平屋に勾配天井を設計すると、生活空間が広がります。
勾配天井によって家の天井が高くなり、増えた空間にロフトやスキップフロアなどの特殊な間取りを取り入れられます。特に、ロフトは収納スペースとして活用できるほか、ワークスペースや趣味の部屋としても利用可能です。
勾配天井を設計すると視覚的に部屋を広く感じるだけでなく、実際に生活空間を増やすこともできるでしょう。
デザインの幅が広がる
平屋に勾配天井を設計すると、デザインの幅が広がります。
たとえば、天井の高い部分に梁を見せるデザインを採用すれば、木の温もりを感じられる空間を演出できます。また、天井の高低差を利用したインテリアや照明の設置も可能です。
勾配天井によってデザインの幅が広がり、より自分好みの住宅が実現できるでしょう。
採光性・通気性に優れている
平屋に勾配天井を設計すると、採光性と通気性が向上します。高窓を設けることで、自然光が室内に満遍なく差し込み、家全体が明るくなります。
自然光を常に取り込めるため、昼間の照明使用が減り、電気代の節約にも繋がるでしょう。
勾配天井の高低差を利用して高窓と低窓を組み合わせると、空気の流れで自然な換気が可能になり、室内の湿気や臭いが効果的に排出されます。
平屋に勾配天井を使用することで採光性と通気性が高まり、より快適な暮らしが実現可能です。
平屋に勾配天井を設計するデメリット
ここでは、平屋に勾配天井を設計するデメリットについて解説します。
- 建築コストが高額になる
- 光熱費が高額になる
- 照明のメンテナンスや交換が大変になる
建築コストが高額になる
平屋に勾配天井を設計すると、建築コストが高額になる場合があります。
勾配天井を採用すると、天井が高くなった分の耐熱材や壁の材料が追加でかかり、一般的な天井と比べて建築コストが高くなるでしょう。
屋根の形状が複雑になり、施工の手間が増えるため、工事費用も高くなる傾向にあります。
建築コストがどれくらい増えるのかを考慮した上で、平屋に勾配天井を採用するのかを検討することが重要です。
光熱費が高額になる
平屋に勾配天井を設計すると、光熱費が高額になるおそれがあります。勾配天井は、通常の天井よりも高さが増える分、冷暖房が効きにくくなるでしょう。
特に、冬場は暖かい空気が天井に溜まってしまうため、部屋の温度が上がりにくくなります。
平屋に勾配天井を採用する場合は、天井にシーリングファンなどを取り付け、空気が循環しやすくなるための工夫が重要です。
照明のメンテナンスや交換が大変になる
平屋に勾配天井を設計すると、照明のメンテナンスや交換が大変になります。
勾配天井は高さが4mを超えるケースもあり、自分で照明のメンテナンスや交換を行う場合、脚立や高所用の道具が必要です。そのため、安全面に注意しながら行う必要があるでしょう。
また、高齢者や体が不自由な人にとって、メンテナンスや交換の作業は大きな負担になるため、費用はかかるものの業者に依頼するのが安全です。
勾配天井を採用する場合、照明の交換・メンテナンス費用も考える必要があります。
平屋の勾配天井で後悔しないためのポイント
ここでは、平屋の勾配天井で後悔しないためのポイントについて解説します。
- 断熱性を高める工夫をする
- 照明選びを工夫する
- シーリングファンを採用する
断熱性を高める工夫をする
平屋の勾配天井で後悔しないためには、断熱性を高める工夫が重要です。勾配天井は室内の空気が上下に流れやすく、断熱性が低いと夏は暑く、冬は寒くなってしまいます。
たとえば、窓を二重・三重のものにしたり、換気しやすい構造にしたりすると、家の断熱性を向上できるでしょう。
勾配天井を採用する場合は、断熱性を高めるための工夫を意識し、1年中快適に過ごせる住宅を実現させることが重要です。
照明選びを工夫する
平屋の勾配天井で後悔しないためには、照明選びも重要です。
家全体がバランスよく照らされるためには、天井の高さや形状に合った照明器具が必要です。
たとえば、埋め込み式ではなく、天井に吊り下げるタイプの照明を取り入れることで、部屋全体を均等に明るくできます。
勾配天井の特性を活かしつつ、快適で明るい住宅を実現させましょう。
シーリングファンを採用する
平屋の勾配天井で後悔しないためには、シーリングファンの設置も検討しましょう。シーリングファンは天井に設置するタイプの扇風機で、室内の空気を循環する目的で使われるものです。
勾配天井は空気が上部に滞留しやすく、室内の温度ムラが生じやすい傾向にあります。シーリングファンを設置することで空気が循環し、室内の温度を均一に保てるでしょう。
また、シーリングファンはデザイン性にも優れていて、部屋におしゃれな印象を与える効果も期待できます。
平屋に勾配天井を取り入れた実例
TATTA!では、勾配天井を取り入れた家づくりもご提案いたします。以下のようにシーリングファンを取り入れた家づくりの実績もあり、快適な暮らしを実現しています。
※出典:回遊できる家事ラク動線の大人ナチュラルな平屋 ~豊橋店~|建築事例|TATTA!
上記の施工例ではシーリングファンが設置されており、色合いもナチュラルになるように工夫されています。複数の照明も使い分け、視覚的に圧迫感が出ないように、ほとんど埋め込み式のものを採用しています。
また、家事の手間を解消するために回遊動線を意識し、快適な暮らしを実現しています。