土地探しの平均期間はどれくらい?流れやスムーズに探すコツを解説
この記事では、土地探しの平均期間について解説します。
一般的に、土地探しには平均4〜12ヶ月の期間がかかるといえます。ただし、適切な進め方を知らずに土地探しを進めてしまうと、平均以上の期間がかかるケースも少なくありません。
また、良い土地を見つけたとしても、購入の判断ができないうちに売り切れてしまうリスクも考えられます。
この記事では、土地探しの期間が長引く原因や対策も紹介します。土地探し・購入の流れを知りたい人や、短い期間で希望条件に合う土地を見つけたい人はぜひ最後までお読みください。
【この記事でわかること】
● 土地探し・購入にかかる期間と流れ
● 土地探しの期間が平均より長引く原因
● 土地探しの期間を短くするコツ
土地探しにかかる期間と流れ
土地探し全体にかかる期間は、平均4〜12ヶ月だといえます。
土地探しの流れと期間は、以下のとおりです。
- 住みたいエリアや土地の条件を決定する(1〜3ヶ月)
- 希望に合う土地を探す(3〜8ヶ月)
- 仲介してくれる不動産会社を決める(1〜3ヶ月)
順番に見ていきましょう。
住みたいエリアや土地の条件を決定する(1〜3ヶ月)
土地探しの最初のステップは、住みたいエリアや土地の条件を決定することです。エリアと土地条件の決定には1〜3ヶ月かかることが一般的です。
土地探しで重視する条件の例として、以下が挙げられます。
- 通勤・通学の利便性
- 生活施設の充実度
- 学区
- 治安
- 予算
- 土地の広さ
必須の条件は何か、妥協してもよい条件は何かなどを家族全員で話し合い、条件の優先順位を付けることをおすすめします。
希望に合う土地を探す(3〜8ヶ月)
住みたいエリアや土地の条件を決定したら、希望条件に合致する土地を探していきます。かかる期間は3〜8ヶ月程度が目安です。
希望に合う土地を見つける主な方法は以下のとおりです。
- インターネットで検索する
- チラシ・売出し看板を確認する
- 不動産会社に探してもらう
- 家を依頼する建築会社に探してもらう
いずれの方法を用いる場合も、現地を訪問して確認することが一般的です。
土地の条件や価格、周辺環境を直接確かめながら、選択肢を絞り込んでいきます。人気のエリアでは、条件に合う土地が見つかるまでに時間がかかることもあります。
仲介してくれる不動産会社を決める(1〜3ヶ月)
希望に合う土地が見つかったら、信頼できる不動産会社を選びます。決め終わるまでには、1〜3ヶ月程度かかるでしょう。
インターネット検索などを用いて自分で土地を見つけてきた場合は、仲介してくれる不動産会社を選ぶ必要があります。実績や評判、サービス内容、担当者との相性などを確認しながら、信頼できる不動産会社を見つけましょう。
不動産会社や家を依頼する建築会社に探してもらった場合は、その会社を通して手続きが進んでいくため、それほど時間はかからないでしょう。
土地の購入にかかる期間と流れ
土地探しが完了し、仲介してくれる不動産会社が決定したら、土地購入の手続きに進みます。
土地購入では、以下の流れを踏まえると6〜11ヶ月程度の期間がかかるでしょう。
- 住宅ローンの事前審査を申し込む(1〜3ヶ月)
- 土地購入の仮契約を締結する(1ヶ月程度)
- 地盤調査や敷地調査を実施する(1〜2ヶ月)
- 土地の売買契約を締結して引渡しを受ける(2〜3ヶ月)
- 登記手続きを実施する(1〜2ヶ月)
順番に詳しく解説します。
住宅ローンの事前審査を申し込む(1〜3ヶ月)
土地を購入する際に住宅ローンを組むためには、事前審査に申し込む必要があります。
事前審査では銀行や金融機関に申請を行い、借入額や返済計画が確認されます。審査の結果が出るまでに1〜2ヶ月かかることが一般的です。
ただし、住宅ローンの融資実行は建物の決済時です。土地購入のためにお金を借入したい場合は、「つなぎ融資」を利用することが多いといえます。
住宅ローンを組む金融機関が、つなぎ融資を行えるか確認しておきましょう。
土地購入の仮契約を締結する(1ヶ月程度)
土地を決めたら、購入申込書・買付申込書などの買付証明書を提出します。
買付証明書には購入希望額や引渡し希望時期などが記載されており、売主に対して土地を購入する意思を表示する役割があります。
買付証明書に記載された内容に売主が同意した場合、仮契約を締結します。契約締結は買付証明書の提出から1〜2週間後が目安です。仮契約を締結した後に特別な事情なくキャンセルする場合は、違約金を支払わなければならないケースもあります。
地盤調査や敷地調査を実施する(1〜2ヶ月)
仮契約を締結した後で家のプランを大まかに決定したら、地盤調査や敷地調査を実施してプラン通りに建てられるか確認します。それぞれの概要は以下のとおりです。
地盤調査 |
住宅を建てられるだけの強度が土地にあるか測る調査 |
敷地調査 |
測量によって敷地の正確な面積や形状、法規制などを調べる調査 |
調査結果によっては地盤改良工事が必要となるケースもあるほか、その土地の購入自体を見直さなければならないこともあるでしょう。
土地の売買契約を締結して引渡しを受ける(2〜3ヶ月)
地盤や敷地の調査が完了したら、不動産会社や建築会社から重要事項説明を受けて土地の売買契約書を確認した後、契約を締結します。多くの場合、手付金として物件価格の10%程度を支払うことが必要です。
契約は法的に拘束力を持つもので、売主と買主の間で売買条件が確定されます。契約が成立した後、残金を支払うと同時に引渡しを受けます。
登記手続きを実施する(1〜2ヶ月)
引渡しを受けたら、土地の所有権保存登記を行います。司法書士に依頼して行うことが一般的ですが、自分で行うことも可能です。1〜2ヶ月の期間がかかるでしょう。
土地探しの期間が平均より長引く原因
土地探しをする人の中には、平均である4〜12ヶ月より長引くケースは少なくありません。長引く原因として、以下が考えられます。
- 希望する条件がまとまっていない
- 事前の情報収集を怠っている
順番に見ていきましょう。
希望する条件がまとまっていない
土地探しが長引く主な原因の1つは、希望する条件が明確にまとまっていないことです。
家族全員の希望を反映させようとすると、エリアや広さ、予算などで意見が分かれ、調整に時間がかかるでしょう。
例えば、通勤や通学の利便性を重視するか、自然環境や静かな住環境を優先するかで選ぶべきエリアが大きく異なります。土地の広さも、将来の家族構成やライフスタイルを考慮すると、必要な面積が変動します。
土地探しを始める前に、より重視する条件をまとめておくと良いでしょう。
事前の情報収集を怠っている
事前の情報収集が不十分な場合も、土地探しの期間が平均より長引いてしまうでしょう。
例えば、土地の相場や不動産市場の動向について事前に把握していないと、適切なタイミングで購入の判断ができず、良い土地を逃してしまうことがあります。
不動産ポータルサイトで最新の物件情報を定期的にチェックすることで、希望に合う土地が出た際に購入の判断が素早くできるでしょう。
また、家の建築を依頼する建築会社にも相談し、最新の情報を収集しましょう。
土地探しの期間を短くするコツ
ここでは、土地探しの期間を短くするコツを解説します。
- 土地にかけられる予算を明確にしておく
- 希望する条件に優先順位を付ける
- 土地探しと家づくりを同時に進行する
- 土地探しの期限を予め設定しておく
上記のコツを順番に見ていきましょう。
土地にかけられる予算を明確にしておく
土地探しを始める前に、土地にかけられる予算を明確にしておくことが大切です。予算が不明確なままだと、探す範囲が広がりすぎてしまい時間がかかる原因になります。
自分の収入をベースに住宅ローンの借入可能額や無理なく返済できる金額を確認し、具体的な予算を設定しましょう。また、土地購入以外に発生する諸費用も考慮した予算設定を行うことも重要です。
購入できる土地の価格帯を知るために、銀行や金融機関で早めに住宅ローンの事前審査を受けることをおすすめします。
希望する条件に優先順位を付ける
土地探しでは希望条件に優先順位を付けることが重要です。その理由は、すべての条件を満たす土地を見つけるのは非常に困難だからです。
まずは家族全員で希望する条件を洗い出しましょう。その後は家族全員で話し合いながら、必ず実現したい条件や可能であれば実現したい条件、十分妥協できる条件など、優先順位を付けていきます。
ただし、両立することが困難な複数の条件が優先順位の高いところに含まれていないかについては、確認しておくことをおすすめします。例えば、静かな環境を重視する場合はアクセスや利便性を少し妥協する必要があるでしょう。
どの条件を重視するかを事前に決めておくことで、良い土地が見つかったときに購入するかどうかをスムーズに判断できるようにしましょう。
土地探しと家づくりを同時に進行する
土地探しと家づくりの計画を同時に進めることで、効率的に時間を使えます。
土地を見つけてから家の設計を始めると、それぞれのプロセスが順番に進むため時間がかかる一方、同時に進行すればスムーズに手続きが進みます。
また、建築会社やハウスメーカーに早い段階で相談して希望する家の条件を伝えると、建築に適した土地を提案してもらえることもあるでしょう。家のイメージを具体的に持てるため、土地の広さや形状に対する条件も整理しやすくなります。
土地探しの期限を予め設定しておく
土地を最終決定する時期を事前に設定しておくことも、期間を短くするコツです。
期限がないと、良い土地を見つけたときも「さらに良い条件の土地が見つかるかもしれない」と考えて、決断できないことがあります。
例えば「3ヶ月以内に希望のエリアで土地を見つける」といった目標を設定し、情報収集や不動産会社との打ち合わせを進めると、効率的に探せるでしょう。
自分の希望する条件に近い土地が見つかったときに適切な判断をするためには、期限を設定することが非常に重要です。
土地探しは流れと期間を把握してスムーズに行おう
土地探しにかかる期間の平均は4〜12ヶ月です。ただし、希望条件が多すぎたり事前の情報収集が不足していたりすると、1年以上かかってしまうケースも少なくありません。
土地探しの期間を短くするには、予算を明確にしたり希望条件に優先順位を付けたりすることが重要です。土地探しと家づくりを同時に進行させると、より効率的に進められます。
希望条件に合った土地を見つけたい人は、家づくりを依頼する建築会社に土地探しを依頼するのがおすすめです。家のイメージを具体的に持てるようになり、土地探しが進みやすくなるでしょう。
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