注文住宅の外構工事まとめ|費用相場や失敗事例・対策を徹底解説
この記事では、注文住宅の外構工事について解説します。
注文住宅を建築する際に内装設備や間取りにこだわったとしても、外構工事に手が回らず後悔した人も少なくありません。外構工事にかかる費用やポイントを事前に把握していると、満足できる外構に仕上げられます。
この記事では、外構工事の流れや費用相場、失敗事例を解説します。おしゃれにするポイントや建築事例もあわせて紹介するので、マイホームを検討している人は参考にしてください。
【この記事でわかること】
● 注文住宅の外構工事の流れ
● 注文住宅における外構工事の費用相場
● 注文住宅の外構の失敗事例と対策
● 注文住宅の外構をおしゃれにするポイント
● 注文住宅のおしゃれな外構の建築事例
注文住宅の外構工事とは?
注文住宅の外構工事とは、門扉や駐輪スペース、植栽など、家の周辺に設置する構造物のことを指します。
注文住宅においては家の内装や間取りも大切ですが、外観面のデザインや機能性に関しては外構工事にこだわることが重要です。
外構工事の流れ
注文住宅と別の業者が外構工事を受け持つケースがありますが、一般的には注文住宅の建築会社にまとめて依頼します。
外構工事の大まかな流れは、主に以下の通りです。
- 建物と同時に見積もりをもらう
- 詳細な打ち合わせを重ねる
- デザインを決定して契約する
- 着工する
注文住宅と同じ建築会社にまとめて依頼するメリットとして、家本体とのデザインが調和しやすい点が挙げられます。打ち合わせの手間も省け、効率的なトータルコーディネートが可能です。
外構の専門業者に依頼する場合、注文住宅と別に依頼を進めなければなりません。専門家に依頼できるため、他とは一味違うデザインを期待できます。ただし、家の建築とは別に打ち合わせる必要があり、回数がかなり多くなってしまうでしょう。
注文住宅における外構工事の費用相場
注文住宅で外構工事を実施する際には、事前に費用相場を把握しておきましょう。
外構工事の費用は土地の広さや家のグレードなどによって異なりますが、一般的に建物の建設費用の10%程度が目安だといわれています。
外構工事の種類とその費用相場を、以下の表にまとめました。
外構の設備工事 |
費用相場 |
門柱や門扉 |
約40万円 |
フェンス |
約20万円 |
カーポート |
約30万円 |
ガレージ |
約100万円 |
上の表を参考にして、資金計画をしっかりと立てましょう。
工事費用を抑えるコツ
家の内部と同様に、外構工事においても自分の要望を全て取り込もうとすると、大幅に予算をオーバーしてしまうでしょう。
外構をシンプルなデザインにすると、構造物の数を削減できて費用も抑えられます。DIYが得意な人は、可能な部分を自分で作成すると工事費用の減額につながります。
注文住宅における外構の失敗事例と対策
ここでは、注文住宅における外構の失敗事例と対策を紹介します。
- 庭の植栽が茂りすぎた
- 水はけが悪かった
- コンセントや水栓を設計しなかった
- 駐車場が狭かった・利便性が悪かった
- 照明が少なく夜見にくかった
- 玄関からの出入りが外から丸見えだった
- 塀・フェンスで隣人トラブルになった
- ランニングコストが想定よりかかった
上記8点を詳しく解説します。
庭の植栽が茂りすぎた
植栽とは、敷地に植える樹木や草花のことです。定期的にメンテナンスしなければ、年数の経過で植栽が伸びて生い茂ってしまい、庭の印象を大きく変えてしまいます。
定期的な剪定や草取りを自身で行う場合は労力と手間がかかる一方で、業者に依頼する場合は費用が高額になるおそれがあります。そのため、庭の植栽を外構に取り入れる際には、成長後のイメージも踏まえてデザインを検討しましょう。
数だけではなく種類も重要であり、落葉樹を多く入れてしまうと落ち葉の掃除が大変になるでしょう。管理面やコスト面を踏まえて植栽を選定しましょう。
水はけが悪かった
水はけが悪いと、雨が降った際に水たまりができやすく、庭が長時間濡れたままになるおそれがあります。特に、勾配が悪く排水溝に水が流れにくい場合に起こりやすいといえます。
雨水が捌けず庭が濡れたままだと、滑りやすく過ごしにくくなってしまいます。対策として、勾配をしっかりと計算しておくことや土地改良で水はけを改善することなどが挙げられます。
コンセントや水栓を設計しなかった
庭にコンセントを設置しておくと、追加で照明が必要になった際に追加しやすくなります。
また、水栓があれば、庭で楽に洗車や掃除ができるでしょう。
しかし、外構の設計当初にコンセントや水栓の設計を忘れていることがあります。
外構工事は家の建築が終わった後に取りかかるケースが一般的であるため、気づいた時点で追加工事が間に合えば設置できます。
完成後でも追加工事はできるので、必要に応じて検討しましょう。
駐車場が狭かった・利便性が悪かった
駐車場の失敗事例として、車に比べて駐車場が狭かったケースや遠くに設置してしまい利便性が悪かったケースが挙げられます。
駐車場が狭いと、駐車が大変で毎回ストレスを感じるでしょう。家を建てた際は小さな自動車を所有していても、今後大きなものに買い替える可能性が考えられます。
広さは6m以上、幅は2.5m以上取っておくと、比較的ストレスなく駐車場を利用できます。
また、駐車場が遠い場合、重い荷物を持って家と駐車場を行き来するのが大変です。可能な限り、家から重い荷物を持って移動しやすい場所に駐車場を設置しましょう。
照明が少なく夜見にくかった
庭から玄関までの距離がある場合、照明が少なく夜の足元が見えにくいと、不安を感じてしまうでしょう。外構の設計時には、夜間の照明を考慮することが大切です。
完成前の夜に現地へ出向いてイメージを掴んでおくと、夜の明るさが足りているのか確認でき、追加工事の判断をしやすくなります。
夜の明るさは防犯面にも大きく影響するため、しっかりとチェックしましょう。
玄関からの出入りが外から丸見えだった
外構デザインをオープンなものにしてしまうと、玄関からの出入りが外から丸見えになってしまうでしょう。
玄関での出入りを通りがかりの人に見られやすい構造だと、不在状況もわかりやすく、防犯面で不安を感じやすくなります。
外から丸見えにならないように、目隠しなどを設置しましょう。
塀・フェンスで隣人トラブルになった
塀やフェンスがない外構デザインにしてしまうと、隣人の敷地内に子供が入ってしまうなど、トラブルが発生するおそれがあります。
逆に、フェンスや塀で囲うと風通しが悪くなり、隣人が迷惑だと感じる場合があります。
外構デザインは、なるべく近隣住民に配慮したものにしましょう。トラブルの原因になりそうなものは、取り除くことが大切です。
ランニングコストが想定よりかかった
外構部分は雨風に晒されるため定期的なメンテナンスが必要であり、また、植栽の選定などはランニングコストがかかります。ランニングコストをしっかり計算していなければ、居住後に外構の管理コストで苦しんでしまうおそれがあります。
外構のランニングコストを少し厳しめに設定しておき、大幅な修繕費用などを貯めておくことがおすすめです。
注文住宅の外構をおしゃれにするポイント
ここでは、注文住宅の外構をおしゃれにする以下3つのポイントを解説します。
- 外構をゾーニングする
- 建物と外構、周辺環境の調和を考える
- 担当者と打ち合わせを重ねる
それぞれ見ていきましょう。
外構をゾーニングする
外構におけるゾーニングとは、大まかなエリア分けのことを指します。
例えば、外構に物干し場を設置する際は洗濯機と近い場所に、ゴミ置き場を設置する際はキッチンと近い場所に配置すると、生活が便利になるでしょう。
また、外構でのゾーニングでは、外から見えにくい場所に生活用品を保管して表面にはおしゃれなシンボルツリーを植えるなど、デザイン面での工夫を取り入れることがおすすめです。
建物と外構、周辺環境の調和を考える
素敵な外構のデザインでも建物のデザインと合っていなければ、全体的にバランスが取れていない家に見えてしまうでしょう。
特に、家の建築会社と外構業者を分けて依頼する場合には注意が必要です。それぞれのデザインをしっかり理解していなければ、アンバランスな仕上がりになってしまいます。
建物と外構だけではなく、周辺環境との調和などを考えてデザイン選びましょう。
担当者と打ち合わせを重ねる
担当者との打ち合わせは、納得できるまで何度も行うことが重要です。
自分のイメージと担当者のイメージをしっかり共有できなければ、ズレが生じて所有者のイメージと異なる仕上がりになるおそれがあります。
細かく打ち合わせているうちに思わぬアイデアに出会う場合もあるので、イメージを共有できるまで打ち合わせを重ねましょう。
TATTA!が実現した注文住宅のおしゃれな外構の建築事例
TATTA!は、静岡県や神奈川県を中心に、おしゃれでローコストな住まいを提供するハウスメーカーです。ここでは、TATTA!が実現したおしゃれな外構を紹介します。
- モダンテイストな家
- お洒落でかっこいい家
- 回遊できるLDK空間のあるお家
上記3つの事例をそれぞれチェックしましょう。
外観だけでなく、内観もモダンでシックな雰囲気がある家です。和室とウッドデッキが直結しており、休日にはバーベキューなども楽しめるでしょう。
外観に設置したシンボルツリーを照明で照らすと、おしゃれな雰囲気を演出できます。
玄関ドアの近くに植樹が設置され、建物の黒いガルバリウムに緑が映える外構です。木目調のドアと黒のガルバリウムの対比が目を引くデザインとなっています。
外構自体に大きな手を加えることなく、植栽とコンクリートのみのシンプルな仕上がりになっています。スッキリとしていながらも、高い存在感を持つ建物に見せられるでしょう。
※出典:豊川市 お子様安心♪回遊できるLDK空間のあるお家丨TATTA!
玄関からクローク、洗面所からリビングを回遊でき、家族間のコミュニケーションが活発になる間取りです。
ツートンカラーで落ち着いた外観に大きな窓が設置されており、自然光がしっかりとLDKに入ります。玄関には、ネイビーの外壁に映える赤色のポストが設置されており、外構全体をおしゃれに演出しています。
また、外構部分以外でも、天井高を上げて開放感のあるLDKや階段横に設置された滑り台など、遊び心をくすぐる工夫が多くなされた住まいです。
注文住宅の外構に関するよくある質問
ここでは、注文住宅の外構に関するよくある質問に回答します。
- 外構を依頼するのは建築会社か専門業者どちらがいい?
- 外構工事を専門業者に依頼すると費用をローンに組み込める?
- 外構をコンクリートで舗装する費用相場は?
上記3つの質問をそれぞれ見ていきましょう。
外構を依頼するのは建築会社か専門業者どちらがいい?
それぞれに異なる特徴があるため、自分の希望に合ったものを選びましょう。
建築会社に依頼すれば、家の建築とスケジュールを合わせて外構工事ができるので、工期がスムーズでコストも比較的安価です。
一方、専門業者に依頼すれば、こだわりのあるデザインでも専門家に依頼でき、他の住まいとは一味違うデザインを期待できます。
外構工事を専門業者に依頼すると費用をローンに組み込める?
基本的に、外構工事は住宅ローンに組み込めません。ただし、建築会社に住宅と一括で依頼した場合は住宅ローンに組み込めます。
専門業者に依頼する場合、金融機関によっては住宅ローンと別のローンに申し込む可能性が考えられます。一方で、金融機関によっては住宅ローンに組み込めるケースがあるので、事前に可否を確認することが重要です。
外構をコンクリートで舗装する費用相場は?
外構をコンクリートで舗装する場合、費用相場は1万円/㎡となります。
庭の広さによって費用相場は異なりますが、コンクリートだけで舗装するなら費用を抑えやすいといえます。
注文住宅の外構で後悔しないためにも基礎知識を押さえよう
外構工事を実施する際には、あらかじめ費用相場や失敗事例・対策を確認し、建築会社と専門業者のどちらに依頼するか決定しましょう。
また、この記事で解説した外構をおしゃれにするポイントや建築事例を知っておくと、自分好みの外構の実現につながります。
TATTA!では、おしゃれで使い勝手の良い外構を提供しています。さらに多くの建築事例をチェックしたい人や外構に関する疑問がある人は、ぜひ一度TATTA!にご相談ください。