平屋にロフトのある間取りを実現したい!費用相場やメリット・デメリット

平屋にロフトのある間取りを実現したい!費用相場やメリット・デメリット

この記事では、ロフト付きの平屋の費用相場やメリット・デメリットについて解説します。

平屋をロフトのある間取りにすると、デッドスペースが収納や多目的スペースになることや、開放感のある部屋になるなどのメリットがあります。

デメリットは階段の上り下りが面倒な上に事故のリスクがあることや、冷暖房効率が悪くなるなどです。メリットとデメリットを考慮のうえ、選択することが重要です。

【この記事でわかること】

● 平屋をロフトのある間取りにするメリット

● 平屋をロフトのある間取りにするデメリット

● ロフト付きの平屋で押さえておきたいポイント

そもそもロフトとは?

ロフトとは、住宅や建物の内部空間に設けられた中二階や屋根裏のようなスペースのことを指します。

日本では、特に建築基準法に基づいて定義される特徴があります。建築基準法では、ロフトの床面積は直下階(ロフトがある階)の床面積の1/2以下である必要があります。この制限により、ロフトは建物全体の延べ床面積に算入されない扱いとなることが一般的です。

  • 屋根裏部屋との違い
  • ロフトの費用相場

上記2点について、より詳しく見ていきましょう。

屋根裏部屋との違い

ロフトと屋根裏部屋は、主に活用スペースや用途などにおいて明確な違いがあります。

項目

ロフト

屋根裏部屋

位置

居室の一部を二層にした上部スペース

天井と屋根の間のスペース

天井の高さ

1.4m以下

1.4m以下

制限

直下階の床面積の1/2未満

直下階の床面積の1/2未満

アクセス

固定式の梯子や階段の設置が可能

折り畳み式や取り外し式の梯子を使用

用途

居住スペースや収納として活用

主に収納スペースとして活用

ロフトは居室と連続した空間であり、固定式の梯子や階段を設置できるため、生活スペースとしての利用が一般的です。

一方、屋根裏部屋は居室とは分離された空間で、折り畳み式や取り外し式の梯子を使用するため、主に収納スペースとして利用されます。

ロフトの費用相場

ロフトの設置費用は、規模や使用する素材、設置する建物の構造によって異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。

新築時にロフトを設置する場合

1畳あたり約5万~10万円が目安

既存住宅にロフトを増設する場合

1平方mあたり約3万5,000円~4万円

これらの費用は、設置するロフトの広さや仕様、使用する材料、施工業者の料金設定などによって変動します。具体的な費用を把握するためには、複数の施工業者から見積もりを取得し、比較することが重要です。

平屋をロフトのある間取りにするメリット

ここでは、平屋をロフトのある間取りにするメリットを解説します。

  • デッドスペースが収納や多目的スペースになる
  • 開放感のある部屋になる
  • 天窓や高窓を付けると明るい空間になる
  • 2階建てより費用が抑えられることが多い

上記4点について、順番に見ていきましょう。

デッドスペースが収納や多目的スペースになる

ロフトを設けることで、普段使いにくいデッドスペースが一気に有効活用できます。

収納スペースとして活用するのはもちろん、趣味を楽しむ場所や、ちょっとしたリラックス空間としても活用できます。

開放感のある部屋になる

ロフトがあることで天井が高くなり、部屋全体が広々とした印象になります。

吹き抜けや高い天井は、平屋の持つ開放的な雰囲気をさらに強調してくれます。

天窓や高窓を付けると明るい空間になる

ロフトに天窓や高窓を付けると、自然光がたっぷり入る明るい空間になります。昼間は電気を付ける必要もなく、心地よい明るさの中で過ごせるため、贅沢な気分になれます。

2階建てより費用が抑えられることが多い

2階建てと比べると、ロフトは建築費用を抑えられることもあるでしょう。

平屋ならではの安心感や住みやすさをそのままに、おしゃれで便利なスペースを手に入れられ、一石二鳥といえます。

平屋をロフトのある間取りにするデメリット

平屋にロフトを取り入れるのは魅力的ですが、一方でデメリットも存在します。ロフトを取り入れる際には、これらの点を十分に理解したうえで計画を進めることが重要です。

  • 階段の上り下りが面倒な上に事故のリスクがある
  • 天井が低く生活しづらい
  • 冷暖房効率が悪くなる
  • 徐々に使う機会が少なくなりやすい

順番に見ていきましょう。

階段の上り下りが面倒な上に事故のリスクがある

ロフトへアクセスするためには、梯子や階段を使うのが一般的です。

しかし、これが意外に手間に感じることがあります。特に荷物を運ぶ際や、疲れているときなど、階段の上り下りが負担になることが少なくありません。

さらに、梯子や急な階段は、転倒や滑落のリスクが伴います。小さな子どもや高齢者がいる家庭では特に注意が必要です。安全対策として、しっかりした手すりや滑りにくい素材を取り入れるなどの工夫が求められますが、その分費用もかさむおそれがあります。

天井が低く生活しづらい

建築基準法の規定により、ロフトの天井高さは1.4m以下に抑えられるため、ロフト内で立つことはできません。この制約は、ロフトを補助的な空間として扱うことを目的としていますが、実際に使用する際には窮屈さを感じる原因となります。

特に、大人が長時間過ごす場所としては不向きで、床に座ったり、寝転がったりする使い方がメインです。ロフトの利用が限定的になり、スペースを有効活用しきれないおそれもあります。

冷暖房効率が悪くなる

ロフトがあると、部屋の天井が高くなるため、冷暖房の効率が落ちることがよくあります。特に夏場は熱が上部に溜まりやすく、ロフト内が非常に暑くなることが問題です。一方、冬場は暖気が上に逃げやすいため、足元が冷えやすくなるといったデメリットもあります。

ロフト内で快適に過ごすためには、サーキュレーターや高性能なエアコンなどを導入する必要がありますが、それに伴って初期費用や電気代が増える点も考慮する必要があります。

徐々に使う機会が少なくなりやすい

ロフトは当初便利な空間として期待されがちですが、実際には次第に使う頻度が減るケースが多い傾向にあります。上り下りが面倒であったり、収納スペースとして活用する際に物を取り出すのが手間になったりすることが挙げられます。

ロフトに物をしまいこんでしまうと、存在を忘れてしまったり、取り出すのが億劫になったりすることがあるため、結局使わない空間になってしまう場合があります。

ロフト付きの平屋で押さえておきたいポイント

ロフト付きの平屋の設計や運用で気をつけるべきポイントがあります。

  • 用途を明確にした上で計画する
  • ロフトの要件を満たすように注意する
  • 固定式の階段が設置できない場合が多い
  • 冷暖房効率を高める工夫をする

上記4点について、順番に解説します。

用途を明確にした上で計画する

ロフトをどのように活用するかを、事前にしっかりと決めておくことが重要です。ロフトは天井が低いという特性上、使い方が限られるため、目的に合った設計をすることが求められます。

収納スペースとして活用したり、趣味の部屋にしたりと、用途は多様ですがあらかじめ決めておくのがおすすめです。

ロフトの要件を満たすように注意する

日本の建築基準法では、ロフトに関する規定が設けられており、これを守らないと法的な問題が生じるおそれがあります。具体的には以下のような点に注意が必要です。

  • 天井高さは4m以下
  • 床面積は直下階の1/2以下

ロフトは補助的な空間として利用することを前提に設計されているため、法的な規制を守りつつ、快適な使い心地を実現する工夫が必要です。

固定式の階段が設置できない場合が多い

ロフトへのアクセス手段として、固定式の階段を設置できれば理想的ですが、平屋ではスペースの制約で難しい場合があります。

折りたたみ式の梯子や、螺旋階段やコンパクトな階段などがおすすめです。折りたたみ式の梯子コンパクトで場所を取らず、必要なときだけ使える便利な方法です。

ただし、頻繁に上り下りする用途には向きません。

冷暖房効率を高める工夫をする

ロフト付きの間取りでは、天井が高くなるため、冷暖房効率が低下しやすい点に注意が必要です。特に、ロフト内は夏場に熱がこもりやすく、冬場には暖気が上に逃げるため、温度管理が難しくなる場合があります。

サーキュレーターやシーリングファンを活用することで、空気を循環させ、ロフト内の熱が溜まりにくくすることで、部屋全体の温度を均一に保つことが可能です。

【施工例】ロフトのある平屋ならTATTA!

ロフトのある平屋を求める人は、TATTA!がおすすめです。以下の施工例を見てみましょう。

ナチュラルスタイルのロフト付き平屋モデル ~藤枝店~

※出典:ナチュラルスタイルのロフト付き平屋モデル ~藤枝店~|建築事例|TATTA!

広々としたロフトは、使い方も自由自在です。趣味の部屋としても、子どもの部屋としても活用可能で、こだわりをつめこむことが可能です。

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ロフト付き平屋に関するよくある質問

ここからは、ロフト付き平屋に関するよくある質問を紹介します。

  • ロフト付きの平屋で後悔してしまう理由は?
  • ロフト付きの平屋をおすすめできる人の特徴は?
  • ロフトを寝室として使うことは可能?

順番に見ていきましょう。

ロフト付きの平屋で後悔してしまう理由は?

ロフト付きの平屋で後悔してしまう理由の1つは、収納として活用した結果、物が取り出しにくいなどのケースがあります。結果としてロフトを活用する機会が減ってしまい、無駄になってしまう場合が少なくありません。

また、天井が低くて圧迫感を覚える人もいます。建築基準法により天井高さが1.4m以下に制限されるため、ロフト内で立ち上がれません。

この窮屈さから、思ったほど使い勝手が良くないと感じることがあります。

ロフト付きの平屋をおすすめできる人の特徴は?

ロフト付きの平屋は、以下のような人におすすめです。

  • 空間を有効活用したい人
  • おしゃれなデザインが好きな人
  • 収納を増やしたいが外に物置を置きたくない人
  • 子どもの遊び場や秘密基地が欲しい家庭
  • 趣味のスペースが欲しい人

上記に当てはまる人は、ロフト付きの平屋がおすすめです。ぜひ、参考にしてください。

ロフトを寝室として使うことは可能?

ロフトを寝室として使うことは可能ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 天井の低さ
  • 温度管理が必要
  • 落下のおそれ
  • アクセスのしやすさ

特に、主寝室として毎日使用する場合は利便性や快適性に不安が残ることは少なくありません。それぞれの対策をしてから、使用するようにしましょう。

ロフト付きの平屋で開放感のある快適な住まいを

この記事では、ロフト付きの平屋の費用相場やメリット・デメリットについて解説しました。

平屋をロフトのある間取りにすると、デッドスペースが収納や多目的スペースになることや、開放感のある部屋になるなどのメリットがあります。

ただし、階段の上り下りが面倒な上に事故のリスクがあることや、冷暖房効率が悪くなるなどのデメリットがあります。メリットとデメリットを考慮のうえ、選択することが重要です。

ロフト付きの平屋を検討している人は、TATTA!にお任せください。TATTA!では、デザイン性や機能性を考慮しながら、さまざまな間取りをご提案します。

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