新築入居前に掃除は必要?場所ごとのやることリストを紹介
この記事では、新築入居前に掃除は必要かどうかを解説します。
新築はまだ誰も住んでいないため、掃除の必要はないと考えている人は多くいるでしょう。確かに、設備やフローリング、クロスなどのアイテムが新品であることは間違いありません。しかし、まだ誰も使用していない新しい状態だからこそ、掃除が必要といえます。
この記事では、新築入居前に掃除が必要な理由とあわせて、場所ごとにやるべき箇所を解説します。入居後の掃除がラクになる家づくりのポイントもお伝えするので、これから家づくりをしようと考えている人はこの記事を参考にしてください。
【この記事でわかること】
● 新築入居前に掃除が必要な理由
● 【場所別】新築入居前の掃除でやることリスト
● 入居後の掃除をラクにする家づくりのポイント
新築入居前に掃除が必要な理由
ここでは、新築入居前に掃除が必要な理由を解説します。主な理由は以下3点です。
- シックハウス対策ができる
- 施工不良や不備を見つけられる
- 細かい汚れやホコリを入居前に掃除できる
引渡し後から入居までの間に窓を閉め切った部屋の中は、クロスの接着剤などに含まれる”ホルムアルデヒト”が高密度になっている状態です。
入居前に掃除する際には、空気がしっかり循環するように窓を開けて換気しましょう。
また、入居前の何もない状態で掃除すると細かい汚れを綺麗にできるだけでなく、竣工立会い時などに気付かなかった施工不良や不備を発見できるメリットがあります。
【場所別】新築入居前の掃除でやることリスト
ここでは、新築入居前の掃除でやるべきことを場所別にリストアップします。
- キッチン
- トイレ
- お風呂
- エアコン
- 害虫対策
- その他
上記6箇所でやるべきことをそれぞれ確認しましょう。
キッチン
キッチンを掃除する際に気を付けたいことは、主に以下3点です。
- 水道の水・お湯が出るか、排水管からの漏水がないか
- 給湯器は問題なく可動するか
- レンジフードの可動状態は問題ないか
レンジフードは、掃除とチェックが完了したら換気扇フィルターを設置しておくと良いでしょう。掃除している間は一定時間換気扇を稼働させて、換気することがおすすめです。
トイレ
トイレを掃除する際のポイントは、主に以下の通りです。
- 水の流れ・ウォッシュレットは問題なく稼働するか
- トイレ用換気扇は可動するか
- 収納棚や床に細かい汚れやホコリがないか
掃除中はトイレ用換気扇を運転して、中の空気を循環させましょう。
お風呂
お風呂の清掃時に押さえておきたいポイントは、主に以下の通りです。
- 排水口・エプロン(バスタブのカバーのこと)の内部にカビや汚れがないか
- 浴室換気扇が問題なく可動するか
- 給湯設備を運転して換気・暖房・乾燥などのオプション機能が全て可動するか
- 水・お湯の出に問題ないか
お風呂も一定時間換気しておきましょう。
エアコン
エアコンを掃除する時のチェックポイントは、主に以下の通りです。
- 冷房・暖房とも問題なく可動するか
- 運転時に異音・異臭がないか
- 室外機に異音・異臭がないか
- 室外機からの排水量に問題はないか
- フィルターを外した際にホコリがないか(ある場合は掃除機や水洗いで清掃)
特に、入居が夏や冬などのエアコンを頻繁に使う季節である場合、エアコンを付けたままにすることが多くなかなか掃除できません。
入居のタイミングでしっかりと掃除しておくことがおすすめです。
害虫対策
害虫・害獣対策は、エリアや場所によって必要に応じて実行しましょう。新築入居前の害虫・害獣対策で押さえておきたいポイントは、主に以下の通りです。
- 家具やカーテン、生活用品がない新築入居前に害虫・害獣侵入防止用の燻煙剤を撒く
- エアコンのドレンホースに害虫侵入防止ネットをセットする
燻煙剤使用後は、30分〜1時間程度は窓を開けて換気してください。フローリングや畳、壁クロスは雑巾で拭いておきましょう。
その他
その他、新築入居前の掃除時にやっておきたい汚れ防止対策としては、以下の4点があります。
- 吸気口・換気扇にフィルターを取り付ける
- コンロとキッチン天端との隙間、便器と床クッションフロアの隙間などに隙間ガードを設置する
- キッチン・お風呂などの水回りのコーキング部にマスキングテープを貼る
- お風呂・洗面所にカビ防止剤を置く
特に、使用頻度が高い設備や水回りには、入居前の汚れ・カビ予防策が有効です。
入居後の掃除をラクにする家づくりのポイント
ここでは、入居後の掃除がラクになる家づくりのポイントを解説します。
- コンセントの配置を工夫する
- 床の段差を少なくする
- 通風を意識する
上記3点のポイントを順に見ていきましょう。
コンセントの配置を考慮する
現在は充電式のコードレス掃除機が主流ですが、出力が大きいコード式掃除機を好んで使う人も少なくありません。その場合、コンセントの数が少ないと掃除しにくいだけでなく、ゴミやホコリを取りきれずにストレスの原因になるでしょう。
掃除だけに限らず、入居後の生活を効率的に過ごすためにはコンセントの数と位置が重要です。設計士やインテリアコーディネーターとしっかり相談して、計画しましょう。
なるべく床の段差を減らす
段差にはゴミやホコリが溜まりやすく、流行りのお掃除ロボットも段差があるとスムーズに機能しません。バリアフリーの観点からも、なるべく段差がない住宅にすると生活が便利になります。
また、LDKに引き戸を設置する場合も、床はフラットなフローリングにして上吊りのレール式を採用することがおすすめです。
ただし、レールの隅にはゴミやホコリが溜まりやすいことを覚えておきましょう。
通風を意識する
近年の建物では、換気性よりも気密性や断熱性が重視される傾向にあります。しかし、換気が悪い状態が継続すると、結露を引き起こして健康にも被害を及ぼすおそれがあります。
現在は、建築基準法によって24時間換気が義務付けられていますが、新築時には空調システムを利用して空気の循環を図るなどの工夫をしてみてください。
新築の掃除に関するよくある質問
ここでは、新築入居前の掃除に関してよくある質問に回答します。
- 新築の掃除はハウスクリーニング業者に依頼したほうが良い?
- 新築入居前の掃除で役立つグッズは?
- 新築入居前に掃除しないとどうなる?
上記3つの質問にそれぞれお答えします。
新築の掃除はハウスクリーニング業者に依頼したほうが良い?
新築入居前の掃除をクリーニング業者に依頼した場合でも、入居前に一度は自分で掃除することをおすすめします。納得できる十分な換気と各設備や部屋の不備チェックは、自分で実行する必要があるからです。
新築入居前にしっかり掃除すれば換気や不備チェックも同時に行えるため、ぜひ自分で掃除するようにしてください。
新築入居前の掃除で役立つグッズは?
新築入居前の掃除に役立つアイテムを以下にリストアップしました。
- ゴム手袋
- フロアワイパー
- 掃除機・雑巾・タオル
- ドライシート・ウェットシート
- スリッパ
- 浴槽用スポンジ
- トイレ用ブラシ
- 中性洗剤
- 防カビ剤・燻煙剤
入居後にも使用できるアイテムがほとんどであり、自分に必要なものを準備しましょう。
新築入居前に掃除しないとどうなる?
新築入居前に掃除しないで放置した場合には、以下のようなリスクがあります。
- 工事の不具合や不備があっても発見できない
- シックハウス症候群などの健康被害を及ぼすおそれがある
- ゴミやホコリが溜まる場所が固定化して掃除しても簡単に取れなくなる
居住していなくてもホコリや細かい塵は溜まるので、新築後に住まない期間がある場合でも定期的に掃除や換気することをおすすめします。
新築は入居前でもなるべく掃除を徹底しよう
この記事では、新築入居前の掃除について解説しました。
入居後を快適に過ごすためにも、新築入居前に一度は自分で掃除をしましょう。
実際に入居して生活が始まると、なかなか掃除しにくい場所やどうしてもホコリが溜まるところなどが出てきます。また、お風呂やキッチンなどの水回りには、丹念に拭き取ったつもりでも湿気が残って黒カビや白い水垢が発生する場合があります。
こうしたカビやしつこい汚れは、事前の建築計画時に防止アイテムを設置して軽減できる場合が少なくありません。新しい家で本格的に新生活を始める前に、一度徹底して掃除をしておきましょう。
ワンプライスで自由設計の家を提供しているTATTA!では、新築前のお役立ちアイテムや入居後のメンテナンスについても気軽に相談できます。
ぜひ、お近くの店舗・モデルルームに足を運んで相談してみてください。