シューズクロークでよくある失敗例5選!後悔しないためのポイントも

シューズクロークでよくある失敗例5選!後悔しないためのポイントも

この記事では、シューズクロークでよくある失敗例を5つ紹介していきます。

シューズクロークを作ったのに、活かし切れず後悔している人も少なくありません。しかし、ポイントを押さえて計画すれば、非常に便利な上に清潔感に溢れた玄関周りを実現できます。

この記事では、シューズクロークで失敗した例に触れながら、後悔しないポイントについて解説します。注文住宅の間取りを計画している人はぜひ最後までお読みください。

【この記事でわかること】

● そもそもシューズクロークとは?

● シューズクロークでよくある失敗例5選

● シューズクロークで失敗しないポイント

● シューズクロークの実用例

そもそもシューズクロークとは何か

シューズクロークは、土足で出入りできて靴以外にも子供の遊具や部活動の用具、アウトドアグッズなどを玄関周りで収納できるスペースです。

ここでは、シューズクローゼットとシューズボックスの違いを解説します。

シューズクローゼット・シューズボックスとの違い

シューズクローゼットは、靴以外にもレインコートや冬用コート、傘・雨具などが収納できますが、人が出入りできません。

また、シューズボックスは靴を収納するためだけのアイテムで、奥行きも靴幅の約30cmしかありません。

シューズクロークは、収納アイテムの種類に制限がほとんどなく収納量も大きい上に、人が入れるスペースがある点が大きな特徴です。

シューズクロークでよくある失敗例5選

ここでは、シューズクロークでよくある失敗例を5つ紹介します。

  • 玄関が狭くなった
  • シューズクロークの横幅が狭かった
  • 収納しにくかった
  • 臭いや湿気がこもりやすかった
  • 扉をつけずに中が丸見えになった

1つずつ見ていきましょう。

玄関が狭くなった

シューズクロークの収納力や使い勝手を考慮するあまり、思いの外スペースが必要になって玄関が狭くなってしまうことがあります。

計画段階から靴以外に収納したいアイテムや室内への動線を踏まえて、玄関周り全体のバランスを検討しましょう。

ウォークスルーできれば便利で、自転車が置ければ盗難防止にもなります。しかし、玄関周りのスペースが圧迫され使いにくくならないように注意してください、

シューズクロークの横幅が狭かった

シューズクロークの横幅が狭かった失敗例も少なくありません。

日本の住宅では、昔から”910mm(91cm)=3尺”が基準となっており、窓や扉、家具なども尺モジュールで規格されている場合がほとんどです。シューズクロークの横幅も91cmで計画されることが少なくありません。

しかし、収納棚の幅(約45cm)を確保してしまうと、残りの通路幅は45cmしかありません。通行するのに精一杯で、収納アイテムにもかなりの制限が生じてしまうでしょう。

シューズクロークの横幅は、人が通行するアクティブ動線も踏まえて、最低でも135cm程度確保することをおすすめします。

収納しにくかった

スペースや横幅が十分に確保されても、棚の高さや配置を無作為に決めてしまうと、高さのあるブーツやレインシューズが収納できないケースもあります。

棚の高さや配置は、現在の持ち物や将来の収納したいアイテムをピックアップしてから計画することをおすすめします。

ピックアップするアイテムが決まっていない場合は、可動棚を採用してもよいでしょう。

臭いや湿気がこもりやすかった

シューズクロークを設置する際は、臭いや湿気がこもりやすく抜けにくいことを考慮しなければなりません。

シューズクロークには、可能な限り換気システムを設置することをおすすめします。換気と明かり取りを兼ねて、小窓を設置してもよいでしょう。

扉をつけずに中が丸見えになった

扉をつけないことで、ゴルフバックなどの大きなアイテムを運び入れるのに便利な場合もあります。しかし、散らかった中の様子が丸見えになってしまい、来客時に恥ずかしい思いをしたといったことも少なくありません。

限られたスペースに開き戸を設置すると、開閉時に通路を塞いで使いにくくなってしまいます。

引き戸やロールスクリーンなど、計画の段階で使い勝手も十分に検討しましょう。

シューズクロークで失敗・後悔しないためのポイント

ここでは、シューズクロークで失敗・後悔しないためのポイントを解説します。

  • 広さや幅を意識する
  • 扉の有無を決める
  • 窓の有無を決める
  • ウォークスルーかウォークインかを決める

順番に見ていきましょう。

広さや幅を意識する

シューズクロークの広さは、玄関周りのスペースとのバランスを考えて検討する必要があります。

また、子供が成長するに従って必要になる大きさや収納したいアイテムも変わるので、2畳分程度のスペースがあれば十分でしょう。

通路の幅は、最低でも1.35m程度の通路幅を確保することをおすすめします。かさばる荷物を持って移動することを想定するとよいでしょう。

扉の有無を決める

扉があることで、突然の来客があっても散らかったシューズクロークの中身を見られてしまう心配はありません。

ただし、扉を設置するときは以下の点は最低限チェックした上で決めてください。

チェックポイント

チェックすべき理由

換気扇や換気口は設置されているか

扉を閉め切った状態では臭いがこもる

照明の設置を忘れていないか

扉を閉め切ると真っ暗になってしまう

開戸を計画していないか

開いたときに通路を塞いでしまい邪魔になる

整理整頓を心がけて靴やコート類などで見せる収納にすることで、玄関周りの空間をおしゃれに演出できる場合もあるので検討してみてください。

窓の有無を決める

シューズクロークは、窓の有無も検討しましょう。扉を設置した場合は臭いや湿気がこもりやすいので、小窓があれば換気する際に役立ちます。

また、照明設備を設置しなくても、日中は外の明るさでクローク内が暗くなることもありません。小窓1つで開放感も得られるので、スペース的に設置可能であれば検討してみてください。

ウォークスルーかウォークインかを決める

設計段階でウォークスルータイプ、ウォークインタイプのどちらにするかを決めましょう。

ウォークスルータイプは、通り抜けができるため動線は便利ですが、その分通路にスペースを取られ収納力が低下します。

一方、ウォークインタイプは収納力アップが見込めますが、収納の仕方を誤ると奥の物が取り出しにくいなど使い勝手が悪くなる場合があります。

一般的には広さに余裕があればウォークスルー、狭ければウォークインがおすすめです。生活スタイルに合わせて選びましょう。

TATTA!が実現したシューズクロークの建築実例

ここでは、TATTA!が実現したシューズクロークの建築実例を3つ紹介しましょう。

  • おしゃれで快適な暮らしの叶う家
  • ワンフロアで完結する平屋住宅
  • こだわりが詰まった木の温もりが感じられるお家

それぞれ見ていきましょう。

おしゃれで快適な暮らしの叶う家

おしゃれで快適な暮らしの叶う家は、限られた玄関スペース内でも天井までの高さを生かして、収納力の高いシューズクロークを設置できた成功例です。

引き戸のおかげで、魅せる収納の魅力がさらに高まっていることが実感できるでしょう。

ホワイト、グレー・ウォッシュ、ホワイトナチュラル系の淡いトーンの色調に、ブラック系のインテリアドアが引き締まった空気感を演出しています。

ワンフロアで完結する平屋住宅

ワンフロアで完結する平屋住宅は、畳半分(0.5畳)のスペースで機能的にシューズクロークを設置した成功例です。

稼働棚を採用しており、自分好みに高さ調節ができるため家族全員の靴を綺麗にまとめられます。シューズクローク下部は、バリアフリーでキャスターバックをそのまま収納可能です。

また、上部は天井まで高さに余裕があるので、オフシーズンのアウトドアグッズやシューズ・衣類などの収納にも利用できます。

「玄関スペースが狭いから」と諦めず、工夫すれば畳半分のスペースでも十分にシューズクロークとして機能するので、この事例を参考に検討してみてください。

こだわりが詰まった木の温もりが感じられるお家

こだわりが詰まった木の温もりが感じられるお家は、シューズクロークに小窓と照明を設置した好例です。シューズクロークは畳半分のスペースです。小窓と照明によって、昼夜を問わず十分な明るさを確保できます。

また、小窓があることでシューズクローク内だけでなく玄関周りのスペース全体を換気できるので、清潔感のあるエントランスを演出できるでしょう。

シューズクロークの特徴は、靴の収納よりも趣味のアウトドアグッズや自転車などの収納にウェイトを置いている点です。

自分の生活スタイルに合わせて、シューズボックスとは別に、玄関周りに0.5〜1畳程度のクロークスペースだけを作るなどのアレンジの仕方も考えてみましょう。

シューズクロークに関するよくある質問

ここでは、シューズクロークに関するよくある質問に回答していきます。

  • シューズクロークに換気扇を設置する費用はいくら?
  • シューズクロークの換気扇の位置はどこがいい?
  • シューズクロークがあれば下駄箱は必要ない?

それぞれ見ていきましょう。

シューズクロークに換気扇を設置する費用はいくら?

シューズクロークに換気扇を設置する場合の費用は、約25,000〜30,000円です。

扉や小窓をすれば換気扇が必要でなくなる場合もあります。扉や小窓、換気扇のどれを設置するかは、十分に検討しましょう。

シューズクロークの換気扇の位置はどこがいい?

こもった臭いをメインに解消したい場合は、天井もしくは壁上部をおすすめします。

収納アイテムとも干渉しにくいので、換気が妨げられることもありません。湿気は下部に溜まりやすいので、合わせて除湿剤を置いておくとよいでしょう。

シューズクロークがあれば下駄箱は必要ない?

基本的に、シューズクロークがあれば家族の靴は収納できるので下駄箱は必要ありません。

ただし、趣味や遊びの道具が多くある家庭や大家族の家庭では、靴以外の物でシューズクロークの広さに余裕がなくなってしまう場合もあります。

住み始めたあと、必要になったタイミングで下駄箱を追加すればよいでしょう。

シューズクロークで失敗しないためにはポイントを押さえよう

子供の部活用具やアウトドアグッズ、ゴルフバックなど、普段の生活の中でも置き場所に困るアイテムは数多くあります。帰宅したらすぐに収納できるシューズクロークは非常にありがたいスペースといえます。

しかし、無計画に設置してしまうと思ったほど収納できず、無駄なスペースになってしまう場合もあります。

シューズクロークを計画する際は、収納したいアイテムを把握してレイアウトしましょう。

静岡県や愛知県、岐阜県、神奈川県で新築を計画している方は、ぜひTATTA!にご相談ください。シューズクロークだけでなく、自分好みの間取り・仕様を取り入れたマイホームを実現できます。

また、土地探しや住宅ローン、予算の組み方などわかりにくいことも、専門スタッフがしっかりとサポートします。ぜひ、TATTA!の家づくり相談会に足を運んでみてください。

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