新築or中古住宅ならどっちがいい?メリット・デメリットを比較

新築or中古住宅ならどっちがいい?メリット・デメリットを比較

この記事では、住宅を購入するなら新築住宅と中古住宅のどちらがよいのかを解説します。

家を購入する際に新築と中古住宅を並行して検討するケースがありますが、それぞれのメリットとデメリットを把握してくことが重要です。

この記事では新築住宅と中古住宅、それぞれのメリットとデメリット、選ぶ際のポイントについて解説します。中古住宅・新築住宅の購入を検討している人はぜひ最後までお読みください。

【この記事でわかること】

● 新築住宅と中古住宅のどちらがよいのか

● 新築住宅のメリット・デメリット

● 中古住宅のメリット・デメリット

● 新築住宅と中古住宅を選ぶポイント

そもそも新築住宅と中古住宅の販売数はどっちが多い?

住宅金融支援機構が公開しているデータによると、2022年における新築住宅と中古住宅の販売数は次の表のとおりです。

エリア 新築住宅 中古住宅
全国 11,128件 6,559件
東京都 1,528件 619件
神奈川県 1,177件 723件
愛知県 902件 325件
静岡県 281件 236件
岐阜県 235件 143件

※新築住宅の販売数は土地付注文住宅の販売数

※参考:2022年度集計表|住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)

上記のように、どのエリアにおいても販売数は新築住宅のほうが多いことがわかります。

家を買うなら新築住宅と中古住宅はどっちがいい?

結論からいうと、新築住宅と中古住宅のどちらがよいということはありません。先述したデータからは新築住宅を購入する人が多いとわかりましたが、中古住宅に向いている人もいます。

ここでは、新築住宅と中古住宅、それぞれに向いている人の特徴について解説します。

  • 新築住宅に向いている人
  • 中古住宅に向いている人

順番に見ていきましょう。

新築住宅に向いている人

新築住宅に向いている人は、以下のとおりです。

  • 「新しい家」に住みたい人
  • 耐久性や耐震性に優れている家に住みたい人
  • 保証がしっかりしている家に住みたい人
  • 家の資産価値を長く担保したい人

新築住宅には誰も住んだことがなく、購入者が初めてのオーナーになります。誰かの生活痕があるわけではなく真新しい家に住めます。

また、最新の法令に沿った内容で建築されていることから耐震性と耐久性が高く、売主が建築会社のため最低10年間の保証を受けられます。

さらに、資産価値が中古住宅よりも残ることから、将来高値で売却できる可能性もあります。

このような特徴があることから、新築住宅は「新しい家に住みたい」という要望が高く、安心して住み続けられる家を求める人に向いているといえます。

中古住宅に向いている人

中古住宅に向いている人には、以下の特徴があります。

  • 購入コストを安く抑えたい
  • 自由にカスタマイズしたい
  • 立地にこだわりたい

中古住宅は新築住宅よりも安く購入できる特徴があります。そのため、自由にリフォームするための費用を捻出でき、注文住宅のように自由設計することも可能です。

また、同等価格の新築住宅よりも立地が良い場所に建てられていることも多いため、建築コストを抑えた上でリフォームを行いたい人や立地にこだわりたい人に向いているといえます。

新築住宅を買うメリット

新築住宅には以下のメリットがあります。

  • 税制の優遇を受けやすい
  • 間取り・設備が自分好みになる
  • 住宅性能が高い

上記3点に関して順番に解説していきます。

税制の優遇を受けやすい

住宅ローン控除の利用額や不動産取得税の減税措置など、新築住宅は中古住宅よりも税制優遇が大きいというメリットがあります。

例えば、不動産取得税の場合、住宅の評価額の3%が税額となります。しかし、新築の場合は評価額から1,200万円差し引けるため、税負担を大きく減らせます。

こうした控除は中古住宅でも利用可能ですが、耐震適合証明が必要であったり控除額が少なくなってしまったりします。

このことからも、新築住宅は税制優遇を受けやすい特徴があります。

※参考:マイホームを持ったとき|国税庁

※参考:住宅などの不動産取得税の軽減 -|愛知県

間取り・設備が自分好みになる

新築住宅は万人受けする間取りと設備になっていることから、カスタマイズしなくとも自分好みの内容になっていることが多いといえます。

特に生活動線は最も効率の良い動線になっていることが多く、すぐ住みたい人にとっては大きなメリットといえます。

住宅性能が高い

耐震性や耐久性においては、中古住宅よりも新築住宅のほうが高い場合が多いといえます。

また、新築住宅は最近の猛暑やゲリラ豪雨といった異常気象にも対応できる仕様になっていることから、安心して住み続けられるメリットがあります。

このように、家自体の性能が高いことで安全な住環境を維持できることが、新築住宅が選ばれる大きな理由です。

新築住宅を買うデメリット

新築住宅のデメリットは、以下のとおりです。

  • 価格が比較的高い
  • 立地が希望通りになりにくい

先述したメリットと合わせて、デメリットも比較することをおすすめします。

価格が比較的高い

新築住宅は中古住宅よりも販売額が高くなる傾向にあることから、資金計画が重要なポイントとなります。

また、家の価値が高いことで固定資産税も高くなってしまう点もデメリットといえます。

このことからも、新築住宅を検討する際には十分に返済可能な計画になっているかどうかを確認する必要があります。

立地が希望通りになりにくい

人気のエリアには既に住宅や商業施設などが建てられている場合が多く、土地の空きが少ないため、理想の新築住宅を人気のエリアで購入することは困難です。

立地と高性能住宅の両方にこだわりたい人にとっては、選択肢が少なくなってしまうことを知っておく必要があります。

中古住宅を買うメリット

家を購入する際に中古住宅を選ぶ人は、以下の特徴をメリットに感じていることが多いといえます。

  • 価格が新築住宅より安い
  • 入居まで時間がかからない
  • 入居後の暮らしをイメージしやすい

上記3点に関して順番に見ていきましょう。

価格が新築住宅より安い

中古住宅は価格が新築住宅より安い点がメリットの1つです。余裕を持った返済計画にすることもリフォームに予算を回すことも可能です。

資金面についてある程度自由な選択ができる点は、中古住宅のメリットといえます。

入居まで時間がかからない

中古住宅は新築住宅とは異なり既に完成していることから、売主の状況によっては購入後すぐに引っ越せます。最適なタイミングで賃貸を引き払えば、無駄な賃料を払うこともなくなります。

急いで引っ越したい人に、中古住宅は向いているといえます。

入居後の暮らしをイメージしやすい

中古住宅の中には居住中物件もあり、売主が住んでいる住宅を内覧できることもあります。

そのため、テーブルやソファの位置などをイメージしながら検討でき、さらに売主から住む上での注意点を聞けます。

このように、入居後の暮らしをイメージしやすい点は、中古住宅のメリットです。

中古住宅を買うデメリット

中古住宅は新築住宅にはないデメリットがあり、後悔しないためにも以下のポイントを押さえておく必要があります。

  • リフォームが必要になる場合が多い
  • 住宅性能に不安がある
  • 住宅ローン審査に通りにくい

上記3点に関して順番に見ていきましょう。

リフォームが必要になる場合が多い

中古住宅は自由にリフォームできる特徴がありますが、リフォームしなければ住めない物件もあります。

例えば、築年数の古い空き家などは設備が破損しているおそれがあり、基本的には水回りや給湯器は変更する必要があります。

中古住宅は状態に応じてリフォームが必須となることがあり、大きなデメリットといえます。

住宅性能に不安がある

中古住宅は建てられた当時の建築基準であり、最新の基準ほどは厳しくないこともあるため、住宅性能に不安を感じる人も少なくありません。

耐震性が低い以前の耐震基準で建てられた住宅もあります。そのため、耐震性能が最新の耐震基準に基づいている住宅かは重要なポイントです。

また、雨漏りやシロアリ被害がある場合は家の耐久性が低くなってしまい、補強工事をすることになります。

住宅ローン審査に通りにくい

住宅ローンは家の価値に合わせた融資額となることから、家の価値が低い中古住宅は住宅ローン審査に通りにくいといえます。

さらに、金融機関や中古住宅の築年数によっては耐震適合証明が必要になるなど、審査に通過するために費用や手間がかかってしまいます。

つまり、中古住宅の購入を検討する際には事前に住宅ローンが通るかどうかを把握しておくことが重要といえます。

新築住宅か中古住宅かで迷った際のポイント

ここでは、新築住宅か中古住宅かで迷った際のポイントを解説します。

  • 自分のライフプランに沿って選ぶ
  • 優先順位を決めて判断する
  • トータルコスト・ランニングコストをシミュレーションする

順番に解説していきます。

自分のライフプランに沿って選ぶ

新築住宅と中古住宅はどちらにもメリットとデメリットがあるため、生涯の支出を考慮したライフプランに基づいて選ぶことがポイントです。

ライフプランはファイナンシャルプランナーに依頼すると作成でき、生活が破綻しない返済計画を立てられます。

そのため、ライフプランに沿って安全性の高い住宅を選ぶ人も少なくありません。

優先順位を決めて判断する

家を選ぶ際の要望に優先順位をつけ、それに合わせて新築住宅か中古住宅かを選ぶことがおすすめです。

立地を優先したいのであれば中古住宅から選ぶケースが多くなり、家の仕様を重視するのであれば新築住宅がおすすめです。

このように、要望の優先順位を決めて判断することは、家を購入する際に重要なポイントとなります。

トータルコスト・ランニングコストをシミュレーションする

家を購入する際には本体価格だけでなく、諸費用やランニングコストの検討も重要です。生涯支払う費用がどのくらいになるのかを把握し、納得できる家を購入する必要があります。

新築住宅は初期費用が高くなり返済額も中古住宅よりも増えてしまいますが、税金の控除額が大きく建物のメンテナンス費用が少なくなることもあります。

一方、中古住宅は購入コストは安くなるものの住宅ローンの金利が高くなる傾向にあり、メンテナンス費用もかかってしまいます。さらに、税制優遇は新築住宅ほど恵まれていません。

このように、トータルコストをシミュレーションした上でどちらの住宅が自分に合っているのかを選ぶことがポイントです。

新築住宅と中古住宅はメリット・デメリットを比較して選ぼう

新築住宅と中古住宅にはどちらにもメリットとデメリットがあることから、正しく理解した上で選択することが重要です。

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